本日の1枚 Asobi Seksu
Asobi Seksu / Citrus (CD)
- アーティスト: Asobi Seksu
- 出版社/メーカー: Friendly Fire
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: CD
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2006年にリリースされたセカンド・アルバム。
「アソビ・セクス」なんて、なんともふざけた名前ですが、日本人の女性シンガーを中心とした米国のグループであります。
そしてそんな名前からは想像もできませんが、音は思い切りシューゲイザー系な轟音ポップ・サウンド。
ヴォーカルのユキ嬢の歌声は舌足らずで可愛いタイプのやつなんだけど、透明感があってなんかこう爽やかな印象を受けます。
歌声だけでなく、轟音ギターにのまれながらもなんか爽やかな風みたいなのを感じるのです。
90年代初め頃に Lush てシューゲイザー・バンドがいたんですけど、曲の雰囲気がそれにとても似ています。
フィードバック・ノイズがどれだけ激しく渦巻こうが、あくまでもポップな志向が見え隠れするのです。
そこはシューゲイザー・ファンの賛否が別れそうなとこですね。Lushが好きだった僕はもちろんOKですけど。
冒頭の短いインスト曲にもグッときますが、続く『Everything Is On』は、キラキラ感のあるギター・サウンドの眩いポップさがまた好し。
『Thursday』や『Nefi And Girly』の透明感溢れるスウィートな耽美さは、そうか、どこかで味わったことがあると思ったらこれは昔のフェイ・ウォンだ。
室内感覚なベースのだるいアーシーさが好い『Strings』、甘さがたなびく大作『Red Sea』など、やっぱ明るいポップな曲が多いなぁ。
まぁ最もシューゲイザーしてるのは『Pink Cloud Tracing Paper』。ラヴレス系で。男性ヴォーカルも絡むこの曲、教科書どおり(?)ですけど、いい曲ですよ。
一番のお気に入り、というか気になったのは『New Years』。
浮遊感もグルーヴ感も素敵なシューゲイザー・ポップ・サウンドで、特にサビ部分でのマイブラ的な音の捻り具合なんかが好いなぁ。
けれど日本語の歌詞が挿入されると唖然。ガクっとくるような稚拙なJポップ系の歌詞に、「おいおい」と突っ込みたくなります・・・。
New Years
Thursday