本日の1枚 Agustin Pereyra Lucena Quarteto
Agustin Pereyra Lucena Quarteto / La Rana (LP)
- アーティスト: アグスティン・ペレイラ・ルセナ
- 出版社/メーカー: Celeste
- 発売日: 2004/01/06
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
アルゼンチン出身のギタリスト、アグスティン・ペレイラ・ルセナ4作目のアルバムは、1980年にノルウェーで録音されたそうです。
「カルテット」の他のメンバーは、ノルウェー現地のミュージシャンとのこと。そのせいか、全体的にヨーロッパらしい感性が散りばめられています。
ちょいと洒落てる音なんですけど、嫌味がなくとても上品。もちろん南米なリズム等が下地にはなっております。
まずはイヴァン・リンスの『3 Horas Da Manha』でスタート。フルートなどを配した軽やかなアレンジはやはりヨーロッパ的か。そして穏やかなグルーヴィさが素敵であります。
ジョビンの『Samba Do Aviao』でも涼やかなギターの音色が素敵ですが、ボッサらしい清涼さを楽しむには『Despues De Las Seis』でしょうか。どこかで聴いた曲だと思ってたら実はオリジナルでした、こりゃ失敬。
インストでは『Pra Que Chorar』が好き。ぐいぐいと出てくるグルーヴィなベースに支えられ、ギターの軽快さが際立ちますね。
ラストは15分もの大作『Encuentro』。メロディ形式的にいろんなフレーズが飛び出すこの曲、壮大な構成と個々の美しい配色に心惹かれます。
お気に入りはドナート「カエル」のカヴァー『La Rana』。小粋なアレンジながらリズムはしっかりグルーヴィで、珍妙なカエルの鳴き声もまた素敵であります。
La Rana (live)