本日の1冊 猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ

 伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの奇跡的な人生を描いた物語。
 とにかく美しいお話。
 リトル・アリョーヒンの指すチェスと彼の生き様も美しいが、その物語を紡ぐ文章も、そして行間もすべて美しい。
 背後に広がる底深い闇と冷酷さを感じつつも、淡々と光を放つ美しさが穏やかな読後感を与えてくれます。
 お恥ずかしいが、なんかちょっと感動しました。