本日の1枚 Cloudberry Jam

 Cloudberry Jam / Cloudberry Jam (CD)

クラウドベリー・ジャム

クラウドベリー・ジャム

 
 1990年代の中頃だったか、カーディガンズのヒットにより盛り上がったスウェディッシュ・ポップ・シーン。
 タンバリン・スタジオを中心として幾つものバンドが輩出されていたけど、カーディガンズに対抗できるレベルを維持できたのはこのクラウドベリー・ジャムくらいだったように思えます。
 スウェーデンものらしいハッピーでキュートなポップさも湛えながら、ジャジーでメロウな音作りが素敵なのでした。そのアレンジのセンスがスウェディッシュ系では傑出していたかと。
 女性ヴォーカルはちょいとファンキーな歌い方で、それでいてやはり可愛らしいし。
 そうそうこのバンドって、実は日本のクアトロ・レーベルからデビューしたのでした。それが1995年にリリースされたこのファースト・アルバムであります。
 
 冒頭の『Walking In My Sleep』は、イントロからカーディガンズ・タイプのキュートさが炸裂するソフロ系ポップ良曲。
 ギタポ・ファン直撃な高速ギターの煌めきが青春っぽい『This And That』や『By Your Side』、
 ラストのパッパラ・コーラスがたまらない『Couching』、
 浮遊感たっぷりなメロウさと適度なファンキーさが心地良い『Twice As Cool』、
 アコギの紡ぎとメロウなエレピがじんわりくる『Someday Soon』、
 ガチャガチャ系で勢いも好い『Please Don't』、可愛いようでグルーヴィさもにじみ出る『Scorch』など、
 お得感いっぱいの計17曲入りですが、特にAお気に入りは、シンプルなギタポ・ソングなようでヴァイブなどの細やかなアレンジがすてきな『Hold On』。この曲も「パッパラ・コーラス」がいいんだなぁ。
 
 
 Twice As Cool