本日の1枚 Family Times Band

 Family Times Band / Family Times Band (CD)
 
 
 米国ヴァージニア州の兄弟2人&姉妹2人な4人組。1976年にリリースされたアルバム。
 これまた自主制作レア盤の再発だそうで。
 ディスクユニオンではアシッド・フォーク・ファンは要チェックみたいに紹介されておりましたが、結構普通にエヴァー・グリーンなフォーク・ロックのように思えました。
 ただ、ヴォーカルがフニャフニャしてなんか情けない。そのヘボヘボ感はアノラック的になかなか素敵であります。
 繊細な雰囲気と野暮ったいサイケさを感じる演奏は、Seventh Dawnっぽいかな。
 
 冒頭の『Sitting By The Ocean』から、まずはメランコリックなメロディに心を奪われます。
 続く『She's Gone』は、なんか情けないサイケ感が好し。特に高速化していくとこなんか。
 かなりサイケ・ロッキンな『You've Got To Carry On』や『Everybody Get Happy』もなんかいいなぁ。微妙な厭世感は同時代のNYパンクに通じるモノがあります。
 
 お気に入りは『You've Got To Carry On』。穏やかな歌声、爽やかアコースティックなサウンドと結構しっかりしたリズムにより、ちょいとフリー・ソウルな感もあります。
 『That Was All Just A Game』も同タイプですが、こっちは女性コーラスがまた好いですね。