レディオ・オブ・ザ・デッド
レディオ・オブ・ザ・デッド
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2010/07/23
- メディア: DVD
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リスナーとの歯に衣着せぬ対話で人気を誇る、ローガンのラジオ番組が今夜も始まる。いつものように常連リスナーから電話が入るが、その内容は「街が攻撃されている」というもの。軽く受け流すローガンであったが、窓の外では、ウイルスによってゾンビ化した人々が暴徒と化し、、、というストーリーです。
舞台となるのは放送局のラジオブース。最初から最後まで、ほとんど部屋の中が中心となってストーリーが展開していきます。
電話でローガンに近況を伝えるリスナーたちの「声」で語られるゾンビ。
そう、ゾンビ映画にも関わらず、ゾンビそのものは映像としてはあんまり登場しないのです。当然ながらゾンビ映画の見所、人肉を喰らうグロなシーンなどはありません。
時おり登場するゾンビも、見た目はどうみても普通の人間なのです。
にも関わらず、、、面白いのです、この作品。
映像なしの実況が、かえってリアルさを増すように上手く演出されています。特に中盤の緊迫感が素晴らしく、丁寧な心理描写につい惹き込まれました。
後半のありがちに政治的な展開はちょっと残念ではありますが、それでもゾンビをほとんど登場させずに最後まで飽きずにもたせる技量は素敵に思えました。
低予算で何ができるか。ありそうでなかった見事なアイデアの勝利でありましょう。
一応、ポロリとしちゃったり
主演は「悪魔のいけにえ2」や「マーダーライドショー」でお馴染みのビル・モーズリー、共演する女優は「死霊創世記」や「モンキー・シャイン」のパトリシア・トールマンと、ホラー・ファンお好みの配役もいいですね。
ちなみに監督は俳優のコービン・バーンセン。「メジャーリーグ」のロジャー・ドーン役だった人であります。