仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ

 風都に、AからZまでの26個の次世代ガイアメモリがバラまかれ、その中の“E=エターナル“のメモリが凶悪テロリスト集団の隊長・大道に渡ってしまう。メモリの力で最凶の仮面ライダー、エターナルに変身した大道の野望を打ち砕くため、左翔太郎とフィリップが変身する仮面ライダーWたちが立ち向かう。(「ぴあ映画生活」より)
 
 観てきました、Wの映画。いやぁ、これが面白い。
 「W」が他のライダー・シリーズと圧倒的に違うところは、必ずどんでん返しがある人間ドラマと、そこで展開する泣かせる人情劇。
 まぁもともと探偵物語な世界観を出そうとしているんだけど、これまでの「クール」な平成ライダーでは味わえない昭和なヒーローの「熱さ」がまた好いんだなぁ。
 この映画でもそのあたりの基本的な組み立て、世界観はパーフェクトに描かれておりました。
 
 バイクでのアクション、飛び道具無しの肉弾戦など、怒涛のスピーディな展開も素晴らしいですが、登場人物のキャラがまた魅力的。
 杉本彩も妖艶さは抑えて母性的な役柄を見事に演じておりますが、なぜかオカマ・キャラの須藤元気、エロさ抜群の八代みなせなど、敵グループのメンバーたちがまたいい味を出しております。
 今回はチョイ役で終わる園崎家の面々もいいスパイスを効かせています。
 
 最後のほうで次期ライダーがちょいと出演するのは、映画のいつものお遊びでありますが、やはりちょっと興ざめしちゃいますね。
 また、あぁこれでWも終わりか、と思うと残念でなりませぬ。立木文彦の声はもう聞けないのか!