第24回セレクト合戦 勝手にレビュー oh! daisyさん編

 いきなりの2枚組に驚きました。1枚はオマケ?と思ったら、なんと6曲ずつに分割。1枚目は「ファンキー&メロウ」サイド、2枚目は「実験音楽的」サイドとのこと。
 6曲目まではA面という位置付けのセレクトは過去にもありましたが、物理的に2枚に分けたものは初めて。まずはこのアイデアが素晴らしい。
 1枚目のほうはファンキーだけどイージーな温さがあり、躍動的なリズムにもかかわらずついウトウトしそうな心地良さもあります。
 逆に2枚目のほうは気合いを入れないと最後まで聴けない。音楽的にも違うけど、それ以上にリスニングのスタイルに要求されるものがまるで違いますなぁ。
 
 収録されている曲目は、
 01. Bourgie Bourgie / Ashford & Simpson
 02. Fuller Love / SOIL & "PIMP" SESSIONS
 03. Kinda Sorta / David T. Walker
 04. Tommy Medley / Buddy Rich
 05. Spiral / The Crusaders
 06. Boston Whaler / Jimmy McGriff & Groove Holmes
 07. Spillane / John Zorn
 08. Cais / Andre Mehmari
 09. The Swan / Clara Rockmore
 10. Jericho Jerk / Pierre Henry & Michel Colombier
 11. The Zen of Space / Zakir Hussain
 12. Ad Lib on Nippon / Duke Ellington
 
 曲目ごとの感想です。
 (01) は、ストリングスなどの流麗なアレンジが心地良い。ファンキーさよりもそちらに耳を惹かれます。
 (02) は、音圧の高さに比してとても軽やかな疾走感があります。
 (03) は、ただもうとろけそうなメロウさで。
 (04) は、「トミー」のメドレーをビッグバンドで。これが普通に耳に馴染んでしまう。
 (05) は、フュージョン名曲から。久々に聴きましたが、やっぱ心地良いなぁ。
 (06) は、オルガン対決がとてもスリリングであります。どこかウキウキしてくるリズムも好し。
 (07) は、これまた懐かしい名前。当時はこの人の意味不明なパフォーマンスにすっごく惹かれてました。コラージュの連続で作り上げる世界は、やはり訳がわからないけど素敵でありますが、長すぎてもう1回聴こうとは思えません(笑)
 (08) は、無音の圧力が凄いですが、ピリピリした雰囲気のチェンバー・ポップな収束が好い。
 (09) は、みんな大好きテルミン!これはもう普通に素敵であります。
 (10) は、これも懐かしい!なぜか流行ってましたねぇ。フニャフニャした独特なサイケ・センスがいいなぁ。
 (11) は、まさかのザキール・フセイン。このへんになるともうあっちの世界に・・・。
 (12) は、フリー・ジャズ風味なデューク・エリントン。これは凄い。
 
 ちなみに手持ちは(03)(05)(10)、特にお気に入りは(07)でした。

Spillane

Spillane

 
 ↓oh! daisyさん本人の解説はこちら
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