第24回セレクト合戦 勝手にレビュー ankoroさん編

　ankoroさんのセレクトは、やはりいつものようにどこかファニーな要素がキラリと光る。
　今回はヴァイブやフルートなどの楽器の音色が聴ける曲が中心で（僕も好きです！）、また温暖な雰囲気の中でその楽器の音色がクールな彩りを添えるタイプが多く、心地良さとカッコ良さ、可愛らしさ、そしてファニーさが感じられる素敵なセレクトでありました。
　しかし、「ジェット機のサンバ」って邦題はやはり素敵すぎますね。
　
　収録されている曲目は、
　01. Session / Takehiro Shimizu
　02. Wine / Dorothy Ashby
　03. JIMMY / EMILE RICHARDS
　04. Vibe Cha Cha / TITO PUENTE
　05. HOOPS HOOLEY / THE HIGH LLAMAS
　06. 楽園ベイベー (London New Year Version) / RIP SLYME
　07. THE LONELY WHISTLER / Les Baxter
　08. Midnight For Two / The Three Suns
　09. One Minute of Sleep / SymmetryS
　10. Terramonte Swing / DJ DSL
　11. ジェット機のサンバ / 谷口英治
　12. ボンファに捧ぐ / ジョアン・ジルベルト
　
　曲目ごとの感想です。
　(01) は、チャカポコしたリズムがとてもキュートでかつグルーヴィ。どこかファニーな雰囲気も好いですね。
　(02) は、ややゴージャスな演奏の中でヴァイブの音色のクールさと可愛らしさがひと際輝いております。
　(03) は、これまた冒頭からキュートな曲。コロコロと転がり続けるリズムにあわせて「おもちゃ箱的」に跳ね回る演奏が可愛い！ちなみに映画「モダン・ミリー」のサントラの中では『Tapioca』という曲が好きです。
　(04) は、これもまたヴァイブが素敵。ヴァイブもののラテンは大好きなのであります。ゆるい空気も好いなぁ。
　(05) は、久々に聴きましたが、「想像のハワイ」的な心地良さがたまりません。
　(06) は、元曲は僕も好きでしたが、優美なストリングスが続くこの曲がまさかそうだとは全く気付きませんでした。
　(07) は、そういや初めてハイラマズを聴いたときは、なんかレス・バクスターみたいな雰囲気だなぁと思いました。
　(08) は、これも同様の雰囲気の曲。南国の夜に浜辺で波の音とあわせて聴きたい。
　(09) は、時報ネタも大好きなので、こりゃもうグッときました。
　(10) は、で、ちょいとストレンジなこの曲に繋がる。グルーヴィな疾走感とブニョーンとした音の取り合わせが面白い。
　(11) は、ジョビンの曲をクラリネットで。しかも歌謡曲テイストで、これはモロに好みです。
　(12) は、ラストは普通に名曲で締める。やはりこういう流れにもってかなきゃいけないかなぁー。
　
　ちなみに手持ちは(05)(07)、特にお気に入りは(03)でした。

The Jazzit Club Nights Vol.1..

　
　↓ankoroさん本人の解説はこちら
　http://d.hatena.ne.jp/ankoro/20100818