本日の1枚 Paulinho Da Costa

 Paulinho Da Costa / Happy People (LP)

~breeze presents AOR collection~ハッピー・ピープル

~breeze presents AOR collection~ハッピー・ピープル

 
 リオ出身のパーカッショニストパウリーニョ・ダ・コスタが1979年にリリースしたセカンド・アルバム。
 フュージョンからソウル、ディスコと、この時代に大活躍していた彼らしく、クロスオーヴァー感あふれるディスコなアルバムであります。
 爽やか、メロウ、そしてポップ。軽やかだけど、でもやはりしっかりと身体を揺さぶるグルーヴィなリズム感も湛えています。
 
 まずはやはり冒頭の『Deja Vu』。フィリップ・ベイリーをヴォーカルに迎えたこの曲、爽やかなEW&Fという雰囲気の軽やかなメロウ・ディスコ。
 あまり主張は激しくないが確かに躍動的なパーカッションとベースがじわじわと盛り立てるリズムがとても素晴らしく、ハイ・トーンな歌声との交錯による跳ねるような浮遊感がたまらないダンス・クラシック名品。
 
 ビル・チャンプリンをヴォーカルに迎えた『Seeing Is Believing』もAOR系の心地良さが漂う爽やかディスコ。
 そしてイヴァン・リンスのカヴァー『Carnival Of Colors』では女性ヴォーカルをフィーチャー、軽やかな浮遊感に磨きのかかったアーバンなディスコに仕上げています。
 シャラマー的な心地良さで、とても好きな曲なのです。
 
 エレピのメロウさとファンキーな歌声がまた好い『Take It On Up』、ラリー・カールトンのギターがあんまり暑苦しくないメロウ・ラテンなインスト『Dreamflow』、
 ラストの『Put Your Mind On Vacation』は、軽やかな女性ヴォーカルが跳ねるリゾート系のラテン・フュージョン
 去りゆく夏を惜しむ季節にピッタリのアルバムでありましょう。
 
 
 Deja Vu
 
 
 Carnival Of Colors