本日の1枚 Justine

 Justine / Justine (CD)

Justine

Justine

 
kobbadiva: 本日のお題は、1970年に英国のUNIレーベルからリリースされた、サイケ・フォークな男女5人組のアルバムです。ロンドンで録音されたアルバムですが、バンドのメンバーは米国出身らしく、そのため英国と西海岸の音楽がフュージョンされたようなサウンドに仕上がっています。
kobbanova: うんうん、これはいい盤だよ。ジャケも素晴らしいよな。そのジャケどおりにモノクロな印象の英国フォーキーな曲もあれば、カラフルにサイケ・ポップしてる曲もある。
kd: アシッド・フォーク名盤と紹介されてるレコ屋の宣伝文句を見かけますが、確かにホーン隊なども率いる曲構成はとても多彩ですね。
kn: うむ、けれどもどの曲も控えめなアレンジで統一されていて、そこにはやはりアシッド・フォーキーな感性を感じるよ。ドリーミーな雰囲気も好いな。
kd: オープニングの『Flying / Love You More Than It's Good For Me To Nostrils』は、転調に次ぐ転調が面白いですね。
kn: ハープやフルートが繊細に鳴り響く中を儚げな女性ヴォーカルと混成コーラスが漂うフォーキーな楽曲が、いつの間にかファンキーホーンを背景にソウルフルな歌声を聴かせる楽曲に変化する。しかもそれが気付かないほどに控えめなんだよ。これは凄い。しかし、タイトル長すぎるな。
kd: ウキウキのどかなインストの2曲目を挟んで、サイケ・フォークな『Back To Boulder』が始まります。
kn: ヘナヘナな男性ヴォーカルが好いな、こりゃ。随所に光るフルートなどの清涼なアレンジも、英国らしい陰影も好いな。
kd: 『Traveller』はネオアコっぽいですね。
kn: うん、グラスゴーな雰囲気があるよ。ヘナチョコな男女ヴォーカルもとっても可愛らしい。あぁいいな、こりゃ。
kd: 3曲構成の『Mini Splurge / Mr Jones / Is That Good Is That Nice?』は、いわゆる万華鏡タイプのサイケ・ポップですね。
kn: でもやっぱ英国サイケっぽいカラフルさだな。『Clocks Hey I Used To Know You』は凛とした女性ヴォーカルなどは英国フォーク的なんだけど、サビのコーラスだけ西海岸風になる。これも面白いなぁ。
kd: ラストの『Unknown Journey』はプログレなテイストですね。
kn: ボートラの2曲もいいよ。特に『Clown』はソフト・ロッキンなテイストにグッとくるよ。子供っぽい女性コーラスもキュートだ!
 
 
 Traveller