本日の1品 「五行」焦がし醤油ラーメン

 

 なんとなく「食」に関することも書いていくことにする。
 で、本日のお昼はなんとなくラーメン気分だったので、柳馬場錦小路の「五行」に行った。割りと評判のいい店ですが、実は初めて行きました。
 思い切りランチタイムに行ったため、店の前には行列。なんとなく気分はトーンダウン、出鼻をくじかれた気分である。店員の態度に腹を立てて並んでる途中で帰ってしまう客もいたが、せっかくなのでしばらく待つことにした。
 店に入ると、洒落た雰囲気にまずは「ケッ!」と思う。町屋を改装した店内は風情があり、小粋なジャズなどが流れている。
 ランチメニューのBセット、焦がし醤油ラーメン+チャーシュー丼を頼んだ。1,000円なり。
 注文時に店員から「ラーメンは時間がかかるけどいいですか?」と聞かれた。夜には居酒屋風のメニューもあるようだが、ランチメニューにはラーメンしかない。時間がなければ諦めて帰れ、という意味なのであろう。
 そして実際かなりの時間が経過後、お待ちかねの焦がし醤油ラーメンが運ばれてきた。
 真っ黒け。見た目のインパクトは大きい。
 まずはスープを口に。醤油をラードに焦がした風味は思いのほか素晴らしい。飲み込んだ後も口の中にいい香りが残るため、その余韻をしばし楽しむことができる。
 しかし、麺を口に運ぶと、あれ?
 こしの強いモッチリな中太麺に、スープの味が全然絡んでないのだ。せっかく素敵なスープなのに、「味が薄い」という印象が残ってしまう。
 食べ進んでもイマイチ物足りない感が消えない。なんか残念だなぁ。
 具のキャベツはスープに合っていていい感じだったが、ピンク色のナルトにはちょっと萎えてしまう。それだけでも不味そうに見えちゃうし、色気のカケラもない。
 決して美味しくないとは言わないが、再び食べようとは思えませんでした。その時点では。
 考えが少し変わったのは夕刻近くになってから。ゲップをしたときに、焦がし醤油のいい香りが口の中に立ち込めてきた。
 なるほど、飲んだ後のラーメンとするにはちょっといいかもと思った。