本日の1枚 Vashti Bunyan

 Vashti Bunyan / Some Things Just Stick In Your Mind (2CD)

Some Things Just Stick in You Mind: Singles

Some Things Just Stick in You Mind: Singles

 
kobbadiva: 本日のお題は、ヴァシュティ・バニヤンの編集盤。1964年から1967年に録音したシングルやデモ音源がたっぷり29曲も収録された2枚組です。
kobbanova: こりゃたまらんよなぁ。歌声も素晴らしいが、まずはジャケに胸キュンだよ。
kd: 初期シングルは結構ポップだったんですね。タイトル曲の『Some Things Just Stick In Your Mind』は、なんとミック・ジャガーキース・リチャーズが提供したものだとか。
kn: いかにも60sガール・ポップなサウンドが、彼女の歌声が響き始めると雰囲気が一変する。やはりヴァシュティはどんな曲を歌ってもヴァシュティだよ。
kd: 『I Want To Be Alone』のメランコリックさもヴァシュティの歌声にピッタリな気がしますね。
kn: 『Train Song』は、ほのかにポップな味付けに加え、歌声が「儚げ」な深みを与えている。これは名曲だぁ。
kd: どことなく陰のあるメランコリックさもいいですね。
kn: そして『Love Song』、これまた儚い歌声がキュートでたまんないよ。
kd: メロディは結構キャッチーですね。
kn: むむ、『Coldest Night Of The Year』のイントロ数秒は明らかに『ジュテーム』だよな。
kd: 確かにフレンチ・ポップ的な側面もありますね。
kn: ポップめなシングル曲もいいんだけど、この編集盤の真の魅力が始まるのはディスク1の8曲目からだ。
kd: ここからすべてデモ音源ですね。どの曲もアコギ1本と歌声のシンプルな構成です。
kn: 雰囲気はファースト・アルバムに近いんだけど、録音状態のせいかザラザラした感触があって、それが故に彼女のウィスパー・ヴォイスの儚い美しさがより輝く気がするんだよ。
kd: 本当にどの曲も美しいですね。
kn: 『Girl's Song In Winter』や『I Won't Say』の消え入りそうな歌声を聴いていると、胸が締め付けられるようでもうじっとしていられないよ。あー、もうダメだ!(思わず走り出す)
kd: ちょっと、どこ行くんですか・・・。
 
 
 Train Song
 
 
 Winter Is Blue