本日の1枚 The Third Estate

 The Third Estate / Years Before The Wine + Agonistes (2CD)

Years Before the Wine / Agonis

Years Before the Wine / Agonis

 
kobbadiva: 本日のお題は、米国のフォーク・ロック・グループ、サード・エステイト。1976年にリリースされたアルバム「Years Before The Wine」と、1973年に録音されたが未発表に終わったアルバム「Agonistes」、その他デモ音源も収録した2枚組です。
kobbanova: なんか胡散臭いグループだな。
kd: そんなことありませんよ。女性ヴォーカルもフィーチャーしたサイケ・フォークなので、kobbanovaさんのストライク・ゾーンに入ると思うのですが。
kn: いや、なんか胡散臭いんだよ、音がね。でもそれが悪くないんだけど。
kd: まず「Years Before The Wine」ですが、冒頭の『Years Before The Wine』はインスト・サイケ・ロックから英国風のフォーク・ロックへ切り替わる面白い曲。幻想的な女性ヴォーカルも雰囲気たっぷりです。
kn: そうかな、割りと野暮ったい雰囲気だと思うけど。なんだか特撮ヒーロー映画の回顧シーンで流れてそうな音楽だ。
kd: たとえがよく分かりませんよ。
kn: 『Useless Things』のコーラス・ワークはいいな。楽曲もネオアコ的だよ。そして『Look At Me』。これもメランコリックなフォーキー・ポップと思いきや、途中からどんどんプログレに展開していく。8分もあるし。
kd: 『Puppet City』はサイケ・ポップ風ですね。
kn: あんまりカラフルじゃないけどな。でもまぁ微妙にファニーな躍動感が好いな。
kd: 2枚目は幻のアルバムですが、こちらはサイケさは薄いですね。
kn: 1曲目の『Agonistes』は、なんか西部劇の回顧シーンで流れてそうな、、、
kd: また回顧シーンですか。
kn: でもジャカジャカ・フォーキーな『Sing His Song』とか普通にいい曲だよ。
kd: 『Sorrow's Death』や『Resurrection』などはファンキーですね。
kn: こっちの盤ではメロウ・フォーキーな『Think About That』がお気に入りかな。これも普通にいいよ、というか、いい曲だなぁ。低音ジェントルなヴォーカルとか。