本日の1枚 Book A Trip

 V.A. / Book A Trip: The Psych Pop Sounds Of Capitol Records (CD)

Book a Trip: the Psych Pop Sounds of Capitol Records

Book a Trip: the Psych Pop Sounds of Capitol Records

 
kobbadiva: 本日のお題は、1960年代後期に米国キャピトルドからリリースされたサイケ・ポップのシングル音源を集めたコンピレーション・アルバム。収録された26曲のほとんどが初CD化という大サービスものです。
kobbanova: 作曲陣が凄いメンツだな。キャピトルだからデヴィッド・アクセルロッドはまぁ当然としても、デヴィッド・ゲイツやアドリシ兄弟、レオン・ラッセルニール・ヤング、ジェリー・ケラーなんかの名前が挙がってるよ。
kd: 26曲ともなかなか良曲が揃ってますね。
kn: うむ、久々にいいコンピを聴いたと満足感があるな。
kd: まずは This Side Up の『Book A Trip』でスタート。躍動感が素晴らしい曲です。
kn: どっちがバンド名なんだか分かりにくいが、曲はいいよ。ついつい身体がモンキー・ダンスを踊ってしまう。
kd: Chris And Craig の『I Need You』はマージーサウンド風ですね。
kn: なんというか、ソフロ的に聴いても好い曲が多いんだけど、なんかちょっとヘンな雰囲気のものが多いな。そのへんが「サイケ」でいいんだけど。例えば The Act Of Creation の『Yesterday Noontime』とか、ドンドコなリズムが醸し出すヘンテコさが・・・。
kd: The Tuneful Trolley の『Written Charter』などもストレンジなアレンジが面白いですね。
kn: ヘンテコ度の高さではラスト26曲目 Sidewalk Skipper Band の『Seventeenth Summer』が一番かな。
kd: サイケ・ポップらしいという意味では、Stained Glass の『Lady In Lace』や Sidewalk Skipper Band の『Cynthia At The Garden』などのカラフルさに惹かれます。kobbanovaさんのお気に入りはどの曲でしょう?
kn: なんだかんだ言ってもソフト・ロッキンなやつがいいな。The Lettermen の『Mr.Sun』の穏やかなグルーヴ感とかたまらんよ。パーカッションが静かにリズムを刻んでる。
kd: Summer Snow の『Flying On The Ground』の歌声もジェントルでいいですね。確かにソフロ系も良曲が多いです。
kn: 一番のお気に入りは、Tim Wilde の『Popcorn Double Feature』かな。きらめきソフト・ロッキンな音なんだけど、ヴォーカルは情けなくかつ野暮ったい。美しさと間抜けさを兼ね備えた佳曲だと思う。
 
 
 This Side Up / Book A Trip