本日の1冊 日本的想像力の未来

日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)

日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)

 2010年3月に東京工業大学で行われたシンポジウム「クール・ジャパノロジーの可能性」の内容を編纂したもの。
 あんまり議論がかみ合ってなかったりするんだけど、ラストに収録されている河野至恩による総括を最初に読むとすんなりと読み進められる。
 クール・ジャパンとは何かを求めて読んじゃうとガッカリしちゃうでしょうが、各論者の語り方そのものが興味深く、また各論者の切り口の差異から日本のポップ・カルチャーを巡る動きが浮かび上がる。
 それにしても、毛利嘉孝がボコボコにされてる印象が強調される討議部分の収録が痛すぎる。