ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国

 ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
 
 突如、光の国を襲来した謎のロボット。撃退後に部品を調べると、この宇宙には存在しない物質でできていた。正体を探るためウルトラマンゼロは別宇宙へと旅立つが、そこではベリアルが強大な帝国を築き、宇宙の平和を脅かしていた、、、というストーリーです。
 
 来週に公開終了ということで、子2人を連れて観に行ってきました。しかし驚いたことに、開始直前まで他に客がいない・・・。
 結局、我々を含めて親子連れが5組になりましたが、客席のガラガラさからくる寂しい雰囲気から、息子(4歳)はなんだかちょっと怖がってました。
 
 さて、内容。
 CG主体ではあるものの特撮はそれなりに見栄えはするし、肉弾戦なアクションもまたカッコ良かったりする。
 そして、スター・ウォーズ風なスペース・オペラな作りも決して悪くはない。宇宙戦艦による壮大な戦闘とかもあるし。
 しかしながら、肝心のストーリーにグッとこないのである。
 ちょっとした家族愛的なドラマを挟み込んだ、勧善懲悪に単純明快なお話。
 そこには、昭和のウルトラシリーズに組み込まれていた真の人間ドラマが微塵も感じられない。いわゆる「オフビート感」が無いのだ。
 僕が子供の頃にその「オフビート感」の余韻がいつまでも残っていたのがウルトラセブン
 ゼロはセブンの息子という設定なんだから、余計に残念な気持ちになっちゃうよ。
 
 それでもちょっとワクワクしたのが、ファイヤーマン、ミラーマンにジャンボークAそのまんまなゼロの仲間キャラが登場すること。
 それぞれの活躍シーンには往時の音楽をアレンジして流すなどのサービスの徹底ぶり。
 すっごく楽しめたんだけど、子供達にはさっぱりこの楽しさを伝えられないよな。
 というか、過去のウルトラマン勢揃いの有難みが薄れてきたからといって、こりゃちょっとやり過ぎな感もある。