本日の1枚 加護亜依

 加護亜依 / AI KAGO meets JAZZ (CD)

AI KAGO meets JAZZ

AI KAGO meets JAZZ

 
kobbadiva: 本日のお題は、昨年にリリースされた加護亜依のジャズ・アルバム。
kobbanova: くわー、加護ちゃんかぁ。タンポポの頃は大好きだったからなぁ、あんまり悪く言えないな、こりゃ。
kd: 早速『how high the moon』から聴いてみましょう。とてもスタンダードな印象ですね。
kn: うわ、こりゃジャズだジャズだ。決して上手いとは言えないけど、ちゃんとヴォイス・トレーニングを積んだことがうかがえるよ。
kd: 演奏もとてもいいですね。
kn: うむ、続く『night and day』のイントロの演奏にもグッときた。この曲がこんなにスリリングに聴こえるとは。
kd: さてそのミュージシャンですが、ジェイコブ・コーラー、高道晴久、二本松義史、松岡高廣などが参加しています。
kn: パーカッションとピアノが転がるアップテンポな『sunny』なんてすっごくカッコいいよな。これで歌声がもうちょっと、、、とは思わないでおこう。
kd: ラテン調な『you'd be so nice to come home to』ではムーディな歌声が聴けますね。
kn: あぁ、あんまりこんな声は聴きたくないなぁ。もっと稚拙さによるキュートさを強調したほうがいいんじゃないかと思う。どうせ本物のジャズ歌手は無理なんだからと割り切って、フランス・ギャル的な方向を目指すとかさ。
kd: そう言われればちょっとフランス・ギャルっぽいですね。
kn: アルバム前半とかちょっとその雰囲気あるだろ。でも後半になると結構聴き苦しくなってくる。ちょっとボッサ風味の『fly me to the moon』なんて曲のアレンジなんて素敵なのに、やや低音のメロディがもうボロボロだよ。『over the rainbow』の歌い出しもかなり酷いし。『17才よさようなら』は割といいな、日本語詞だからかな。
kd: このアルバム、ジャズ・ファンからもかなり酷評されているそうです。
kn: ジャズ・ファンは心が狭いからな。ジャズ専門店の閉鎖的な雰囲気なんて吐きそうになるだろ。というか、こんなアルバムを聴こうとするジャズ・ファンがバカなんだろ。
kd: 随分と手厳しいですね、ジャズ・ファンにも加護亜依にも。
kn: 加護ちゃんがダメって言ってるんじゃなくて、もうちょっと声質に合った曲を選んで欲しいんだよ。スタンダードなジャズ・ナンバーはちょっと違うよな。
kd: どんな曲ならいいでしょうか。
kn: そりゃ、「乙女パスタ」だろうが。
kd: ・・・。
 
 
 night and day
 
 
 sunny