本日の1枚 The Montanas

 The Montanas / You've Got To Be Loved (CD)

You've Got to Be Loved

You've Got to Be Loved

 
kobbadiva: 本日のお題は、60年代英国のポップ・グループ、モンタナスです。パイ・レーベルからシングルを8枚だけリリース、そして消えてしまったグループでありますが、全シングル音源と未発表曲をあわせて26曲も収録したCDが発売されております。
kobbanova: ソフロな流れで再発された感があるけど、結構ロック寄りな曲もあるな。
kd: 全体的に強いビートの曲が多いですね。でもハーモニーは美しくて。
kn: 1曲目の『All That Ismine Can Be Yours』は、ンチャンチャってギターの刻みと重く低音を唸るベースが醸し出す、まったりとしたユルいグルーヴ感が素敵だ。音楽的には異なるけれど、レゲエっぽくもあり、そしてまたアノラックっぽくもある。
kd: 続く『How Can I Tell?』は、キャッチーなメロディとビートの元気なハーモニー・ポップですね。
kn: しかし3曲目の『That's When Happiness Began』ではなぜかいきなりロケンローな曲に。サビのギターの軋みなんか結構カッコいいぞ。
kd: ヴォーカルは可愛いですけどね。
kn: そして『Goodbye Little girl』は正真正銘に可愛い曲。アレンジがアイドル歌謡してるし。この「本当は何をやりたいんだかわからない」感が好きだな。
kd: トニー・ハッチがプロデュースした『Ciao Baby』はかなりソフト・ロッキンですね。そして同じくトニー・ハッチによる『You've Got To Be Loved』はソフト・ロックとしてなかなかの名曲だと思います。
kn: いや、文句のつけようがない曲だよ。粗野なようで華麗なアレンジも好し。ハーモニー、特に「トゥ、トゥ、、、」て声が入るときのクニャリと曲がる微妙なサイケ感も素晴らしい。
kd: 『Anyone There』などにもサイケ感がありますね。
kn: 微妙にストレンジなテイストで、いかにも英国的なサイケ・ポップの味がときどき顔を出すよな。
kd: そしてそして、『Let's Ride』はロジャー・ニコルスの曲です。CDではこの曲だけ雰囲気が違いますね。
kn: ビートが弱いからかな。ふわふわと柔らかな甘さで、ハーモニーによる浮遊感を味わえる。
kd: シングル8枚で消えてしまったことが惜しまれるグループですね。
kn: まぁそんなもんだろ。
 
 
 You've Got To Be Loved