本日の1冊 勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

 彼氏が2人いて、、、って、おいおい妄想なのか。
 男性経験のないOLの妄想に包まれた痛々しい恋愛感情が蠢く怪作。
 ストーリーには全くリアリティがないのに、しかしなぜか共感してしまう。こんなのも「リアル」と言っていいだろう。
 そして小気味良い文章のリズム感が素敵であります。
 特にタイトルにも採用されているひとこと、「勝手にふるえてろ」と、中学から恋焦がれていた男に妄想の中で引導を渡すこのひとことが最高であります。