本日の1枚 Moacir Santos

 Moacir Santos / Saudade (LP)

サウダージ

サウダージ

 
kobbadiva: 本日のお題は、ブラジル出身のマルチプレーヤー、モアシル・サントスが1974年にブルーノートで録音したこのアルバムです。プロデュースはデューク・ピアソン
kobbanova: ハーヴィ・メイソンやリー・リトナーなんかが参加しているな。タイトルどおりにブラジリアン・テイストが強いんだけど、ヴォーカル曲が中心で、なんというか穏やか&柔らかなブラジリアン・ソウルなアルバムだね。
kd: 冒頭の『Early Morning Love』なんて、ジャストにフリー・ソウルな雰囲気ですね。
kn: あくまでも控えめだけど確かにブラジルしてるリズムが生み出す柔らかな浮遊感がとても心地良いし、その上を穏やかに漂う男女ヴォーカルからもまたグルーヴィさが滲み出てくる。
kd: 男性ヴォーカルはEW&F的な雰囲気もありますね。
kn: うむ、確かにEW&Fな感もある。『Kathy』で聴けるスキャットとか。「ルー、ルー」なんて声がたまんないな。
kd: 『Kathy』は緩やかムーディなボッサ・ジャズですが、ちょっとラウンジ・テイストなイージーさも好いですね。
kn: 昼に聴くカクテル・ジャズだな。清涼感が耳に残るよ。
kd: 『Haply-Happy』や『This Life』は軽やかなブラジリアン・ポップですが、ジャジーなベースなどからはやはりグルーヴィさを感じますね。
kn: とてもとても優しいグルーヴ感が心地良すぎる。早口な男女掛け合いヴォーカルもキュートだ。
kd: 1曲選ぶとなるとやはり『Early Morning Love』でしょうか。
kn: そうなってしまうかな。でも、インストの小品『The City Of L.A.』も大好きだよ。フルートやピッコロの音色が可愛いらしくて。
kd: 今の季節にはあまり合いませんが、夏にはぜひヘヴィ・プレイしたいですね。
 
 
 Kathy