映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団

 映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団
 
 北極で、巨大なロボットの足と謎の青い球体を拾ってきたのび太。その青い球体に導かれるように、なんと次々とロボットの部品が家の庭に降ってきた!ドラえもんのび太は「鏡面世界」で部品を組み立て、巨大ロボット「ザンダクロス」を完成させる。ところが、のび太の街にロボットの持ち主だと名乗る「リルル」という不思議な女の子が現れる。実は「ザンダクロス」と「リルル」はロボットの星「メカトピア」から地球を征服するために送り込まれたのだった……。果たして、ドラえもんのび太たちは、地球を救えるのか――。
  (公式サイトのストーリー紹介より引用)
 
 1986年に公開された「のび太と鉄人兵団」のリメイク作品であります。
 名作と名高いこの作品をリメイク、さらに新キャラを追加しているということで期待半分で観たのですが、なかなかに素晴らしいものでありました。
 泣いて笑って、という基本路線に加え、巨大ロボットSFとしての面白味もあり、子供でなくとも大満足間違いなしの作品であると思います。
 
 しかしながら、前作に比べると致命的に残念な改変があり、それがどうにも納得がいかない。
 リメイク版では、メカトピアが完全に「悪」として描かれています。
 勧善懲悪な図式が適用されてしまったことで、子供にも分かりやすいだろうけども、しかし人間ドラマとしての深みが失われてしまっているのだ。
 
 入場時に貰った「変身ザンダドラ人形」はとても好かったですけどね。