本日の1枚 David Sylvian

 David Sylvian / Sleepwalkers (CD)

Sleepwalkers

Sleepwalkers

 
kobbadiva: 本日のお題は、デヴィッド・シルヴィアンのコラボ作品を集めたコンピレーション・アルバムです。ここ10年くらいの間に録音された16曲が収録されています。
kobbanova: いや、なんで今さらデヴィッド・シルヴィアンなんだろうって思ってたんだけど、聴いたら納得したよ。ジャパンの頃のヴィジュアル系なイメージがどうしても頭から離れないんだけど、あの人がいつの間にこんな、って驚きがまず先にきちゃうな。
kd: エレクトロニカからアフリカ音楽などへの接近、そして即興演奏な手法など、エクスペリメンタルな志向を強く感じますね。
kn: というか、まずはこのジャケットが素晴らしいよな。猫耳でマスクで乳出してるんだぜ。それだけでもOKだよ。
kd: ・・・。タイトル曲の『Sleepwalkers』でスタートしますが、静謐さとアブストラクト感が見事に同居してますね。
kn: でもやっぱ、どことなく80年代な感性も感じるよ。例えば南国調なアレンジとか。2曲目の『Money For All』なんてヒップホップに傾倒したニューウェーヴな感じだな。「ロック・ミー・アマデウス」的な。
kd: ちょっと例えが酷くないですか・・・。しかしこの曲以外もそうですが、トライバルなリズム感ですね。
kn: アフリカンなやつよりも、80'sファンには『Angels』みたいな南国トライバルな雰囲気に惹かれるな。呟きヴォーカルもなんだかな。
kd: ちょっとしわがれてきてる声もいいですね。『Ballad Of A Deadman』などでの女性ヴォーカルとの掛け合いも美しく聴こえます。
kn: その曲はダルダルな空気感がいいな。モノクロなサイケさがあって。
kd: 坂本龍一との『World Citizen』は、北欧エレクトロニカ・ポップなアレンジですね。
kn: 柔らかな心地良さと無常感がこれまた好いな。北欧的といえば、ピコピコ音を配してもどんよりしてる『Sugarfuel』もいいよ。
kd: 確かにアルバム全体的にどんよりした美しさを感じますね。幻想的だけど混沌としています。
kn: というか、内ジャケでは女の子が尻を出してるぞ。いやぁ、実にいいジャケ、買って良かったよ。
kd: ・・・。
 
 
 Sleepwalkers