本日の1枚 青葉市子

 青葉市子 / 檻髪 (CD)

檻髪

檻髪

 
kobbadiva: 本日の1枚は、今年の1月にリリースされた青葉市子さんのセカンド・アルバム。ほぼアコギと歌声のみで構成された楽曲が並んでますが、その力強く澄んだ歌声がとにかく素晴らしいですね。
kobbanova: と書かれると、なんとなく想像する歌声や音とのギャップを感じることになると思う。なんと言うか、上質のゾンビ映画みたいな、とても薄ら寒い印象を受けるのだ。決して暗いんじゃなく、ヒンヤリと、そしてヒリヒリとした空気感がじわじわと押し寄せてくる。
kd: 1曲目『少女と檻』は短い曲ですが、冒頭の「少女は」て歌声ひとことでもうゾクッときちゃいますね。
kn: 続く『灰色の日』がこのアルバムで一番のお気に入りなんだけど、アコギの音はポロローンと弾いてるだけなのに、非常に研ぎ澄まされた感がある。そしてその音と歌声との薄い空気感が素敵すぎる。美しいんだけど、同時に静けさが恐ろしくもあったり。
kd: 『パッチワーク』では、流麗であったアコギが躍動感をもって走り始めるとこに惹かれました。ギター、上手いですねぇ。
kn: 単に上手いとかじゃない、ものすごい表現力だと思う。この曲では儚くも力強い歌声も素晴らしいな。
kd: 『おもいでカフェ』は暖かく穏やかだったり、『日時計』はリリカルにかつプログレ的に展開していったり、いろいろな表情を見せてますね。確かに表現力を感じます。
kn: 『つよくなる』では、リズミカルに弾くアコギだけでなく、歌声や息づかいまでもリズムを刻んでる。こんなのに天性の魅力を感じるよな。
 
 
 繙く風 (live)