ゾンビランド
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/02/04
- メディア: DVD
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ゾンビ化ウイルスのため人類がほぼ絶滅しかけている世界。気弱な青年コロンバスは生き残るためのルールを策定し、それを守ることで生き延びていた。マッチョなハンターのタラハシー、美人詐欺師姉妹のウィチタ&リトルロックと出会ったコロンバスは、4人でゾンビがいない遊園地パシフィックランドを目指すが、、、というストーリーです。
とりあえずコミカルな幕開けからいきなり好いのですが、続くオープニング曲が素敵すぎます。ゾンビに人々が襲われてる様子などが、スローモーションでコミカルかつグログロでテンポよく描かれていて、この開始数分だけでもう感性の高さを感じずにはいられません。
そして、やはり本編も素晴らしい作品でした。
まず、前述のとおりコメディな要素がセンス好し。マッチョだが甘いお菓子トゥインキーが大好物なタラハシーとか、やり過ぎない笑いのセンスが見事なのであります。
ハリウッドでビル・マーレイ本人が出演するシーンはちょっとやり過ぎかな。自宅で生き延びていたビル・マーレイが、ふざけてゾンビの真似をしたところを主人公に撃ち殺されてしまうのだ。まぁ許せちゃうんだけど。
殺戮シーンのグロさはややマイルドですが、それでもゾンビに襲われて喰いちぎられたり、逆にゾンビを銃などでブッ飛ばす人体破壊なシーンもそこそこ素敵に描かれています。
そしてまた、元々ひきこもりだった主人公が、ゾンビだらけの世界の中で出会った3人とのふれあいを通じ、一人前の男へと成長していく青春映画としても成立しているのも好い。
いや、これはもうゾンビを配した青春映画として観るべきなのかもしれない。
ラストの遊園地での派手な立ち回りも素敵でした。遊園地の乗り物を上手く活用した乱闘シーンがスリリングで面白くって。
そしてゾンビ映画には珍しいほのぼのとした結末。
ゾンビがいようがいまいが、人生に対して希望が溢れてくるのだ。