風来坊さんのお中元セレクト 勝手にレビュー
ここんとこ忙しい日が続いていたので、久々のブログ更新です。
風来坊さんから届いていたお中元セレクトの感想です。
綺麗な曲が多いのですが、なんとなくボワーンとした空気感があって、まさに暑い夏の夕方に聴くに相応しいセレクトでありました。
西海岸のポップ・サイケは、こんな気だるい空気感からの産物なのかなぁとか思ったり。
収録されている曲目は、
01. フォーレ四重奏団 / アワ・プレイヤー
02. アディティア・ソフィアン / Memlihmu
03. Antonio Loureiro / Coreira
04. SAKANA / Lupinus
05. Telebossa / Seculo Do Progresso
06. サーストン・ムーア / Illuminine
07. If By Yes / You Feel Right (Cornelius Mix)
08. Flag.Frog / Secrets Of The Lake
09. 鈴木慶一 / Witchi-Tai-To
10. James Blake / The Wilhelm Scream
11. Ilaria Graziano / Un Soffio Di Vento
12. Salida / Tatiana Parra & Andres Beeuwsaert
曲目ごとの感想です。
(01) は、まずはビーチボーイズのカヴァーから。夏の夕べな雰囲気であります。
(02) は、メロウなアコギ弾き語り。しわがれているが渋いというよりジェントルな歌声。サビの「チキチキバンバン」て歌声が素敵すぎます。
(03) は、ムーディなイントロの後、歌声が始まると同時にリズムが響き出したり、そのリズムがメロディの変化にあわせて変わっていくアレンジが素晴らしい。確かにカエターノ的な感性であります。
(04) は、軽やかだがなぜか生活臭を感じるボッサ・ポップ。和ボッサかくあるべき。
(05) は、歌声からちょっとズレて響くリズムが面白い。南国エキゾなアレンジもね。
(06) は、え、これがサーストン・ムーアなんですか。歌声の枯れたポップとアレンジの優美さがこれまた夏の夕暮れなイメージ。
(07) は、軽やか&爽やかなR&Bテイストを装いつつも、1音1音の鮮やかさが際だつアレンジの妙が奥深く感じられる。というか、これは本田ゆかのバンドなのか。
(08) は、うたものエレクトロニカ・ポップ。電子音の煌めきは決して目新しいものではないが、しかし「いい感じ」に美しく心地良い。キュートなつぶやき風ヴォーカルも好し。
(09) は、穏やかなようで躍動感のある、歌声の放つリズムが素敵すぎます。
(10) は、この歌声はなんだ! 一聴するとふざけてるようで、しかし哀しみが溢れ出てくる。初め薄っぺらいのが気づけばドヨーンと深海系になるアレンジもまたヘンだが凄い。
(11) は、音も声も透明感溢れる美しさ。イタリア語の響きのせいもありましょうが、マティア・バザールってバンドのことを思い出しました。
(12) は、どういう人なのか全く知らない世界の音楽ですが、ピアノと歌声の美しさがしみいります。(11)で夜が更け、(12)で夜が明けるイメージで。
ちなみに手持ちは1枚も無し、特にお気に入りは(07)でした。
↓風来坊さん本人の解説はこちら
http://d.hatena.ne.jp/huraibou/20110709/