先週読んだ4冊
「仰天カルト・ムービー100」
タイトルどおりカルト映画作品の名作100選を紹介した本。ビギナー対象ということでまぁ定番ものが中心なんですけど、久々にすべての作品を観直そうかと思ってしまうようなレビューでした。ワクワクしながら映画を観ていたあの頃を思い出した。
中川翔子がアレハンドロ・ホドロフスキーを語ったり、コラムも好い感じであります。
次は韓国映画編のようですが、邦画編にも期待したい。
「オブザデッド・マニアックス」
- 作者: 大樹連司,saitom
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/06/17
- メディア: 文庫
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オーソドックスなゾンビ映画をなぞるような展開でスタートするが、中盤以降はスクールカースト問題を巡る内容が中心に据えられていく。
ロメロがゾンビ映画で風刺した消費社会が、学校内の風景に置き換えられる。そのストーリー展開がいかに幼稚であっても、妙に説得力を感じてしまうのだ。
「非常時にあってはLPレコードさえも兵器となる。」とか、ゾンビ映画ファンをいちいち微笑ませる細やかな描写も好し。そして、青春物語に終結していくラストもまた好し。
「箱庭図書館」
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 単行本
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といっても実験的な要素は薄く、むしろこぢんまりとまとまっている。タイトルどおりの印象ですね。(褒めているつもり)
各話の微妙な連関が素敵で、全体の切なさと愛らしさを高めています。特にラストの「ホワイト・ステップ」の切なさに普通にキュンときました。
「完全・犯罪」
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/09/29
- メディア: 単行本
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他の短編もなんだか筒井康隆的にブラックユーモアなアイデアのホラー作品が並ぶ。まぁ面白いんだけど、なんだかちょっと物足りないか。