本日読んだ2冊

 「アッティラ!」

アッティラ!

アッティラ!

 突如現れた謎の移動民族が奏でる音楽は、悩みを抱えたサラリーマンやキャバ嬢たちを魅了していく、、、という表題作は、音楽を軸として神話的に展開していく物語。
 随所から著者の音楽嗜好が読み取れるのですが、きっと僕と同じで雑多に大量に音楽を聴き浴びてる人なんだろうなぁと、そんなところに共感したりする。
 収録されている他の2編もそうだけど、人生に疑問を抱きつつ疲れた生活を送る社会人たちを、そっと肯定することで癒していく。そこについグッときてしまう。
 予想どおりなカタルシスに胸を打たれる「ほもよろを」が好きだな。
 
 「かんさい絵ことば辞典」
かんさい絵ことば辞典

かんさい絵ことば辞典

 関西弁をキュートなイラストで解説した「辞典」。あえて関西弁のドギツさを出さず、全編ほんわかした雰囲気で統一してるのが好いかな。
 というか、この単語は関西弁だったのかと今さら気付いたりして楽しい。