ここ数日で読んだ3冊

 「99%対1% アメリカ格差ウォーズ」

99%対1% アメリカ格差ウォーズ

99%対1% アメリカ格差ウォーズ

 米国の歪んだメディア事情と格差社会。内容も然ることながら、上手くオチをつける語り口が素晴らしい。
 けど、あんまり笑えない、日本の行く先を見てるような気がしてならないし。生活保護に対するマスコミのネガティヴ・キャンペーンとか、まるでそのまんまじゃん。
 
 「無花果とムーン
無花果とムーン

無花果とムーン

 兄を亡くした少女が見る幻影。幽霊にUFO、夏休みなラノベ的色彩の青春小説。
 まるで現実味のないファンタジーでありながら、主人公と友人との関係などが妙にリアルに感じられる。実は結構好きなタイプでした。
 
 「眩談」
眩談 (幽BOOKS)

眩談 (幽BOOKS)

 タイトルどおりに目眩を起こしそうな不思議話な短編集。
 基本はホラーですけど、全然怖くはなく、しかし気色悪いというか後味の悪い読後感を残すストーリー・テリングはさすが京極夏彦の持ち味であります。