本日の1枚 Sam Prekop
今日は1日家に居て、音楽を聴いたり映画を観たり子供と遊んだりしてました。うーん、幸せだなぁ。
昨日ハイ・ラマズの盤を紹介したので、今日は同じメンバーが何人も関わってるこの盤を。生音中心の繊細なポップさが素敵なアルバムです。それにしても、シカゴ音響派ってどこに行ってしまったんだろう。
- アーティスト: Sam Prekop
- 出版社/メーカー: Thrill Jockey
- 発売日: 1999/02/09
- メディア: CD
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メンバーはゴージャスだけど、奏でられるのはシンプルでナイーヴな音。アコギ、ストリングス、オルガンなどの生音による完全なバンド・サウンドなんだけど、どこかエレクトロニクスの香りが漂います。
繊細かつエレガントな音の波がそっと溢れ出し、目の前にその波の映像が広がっていくかのよう。穏やかな響く音はとても心地良いんだけど、そこはシカゴ音響派、1つ1つの音の粒には緊張感が詰まっていて、また実験的な要素も多く隠されています。これぞポップ・ミュージック。
ボサ・テイストな1曲目『Showrooms』がこのアルバムの全てを象徴しているかのよう。軽く繰り返されるリズムにアコギの音色、そして危うく行き来するサムの歌声がなんとも儚く美しい。視覚的に広がる音風景は穏やかな夏の海なんだけど、でも真冬の寒さを皮膚に感じるような、なんとも不思議な心地良さが素敵です。