本日の1枚 Lonnie Liston Smith
オランダの音楽がどうしても思いつかないので、「さまよえるオランダ人」Flying Dutchman Productions の盤かな。
- アーティスト: ロニー・リストン・スミス
- 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
- 発売日: 2000/03/23
- メディア: CD
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このクラブ・シーンでの2段階の評価こそが、ロニー・リストン・スミスの音楽を表わしているように思えます。
軽いリズムに重くうねりをあげるベース、ファンキーなオルガンに浮遊感たっぷりのシンセ。メロウなジャズ・ファンクであったり、爽やかなディスコ・ファンクであったりしますが、基本はとにかくグルーヴィ。静かなフュージョン曲であっても、どこからかじんわりとグルーヴ感が伝わってくるのです。この肉体的な快感がまず第1の魅力でしょう。
そして、ミニマルに繰り返されるリズムとコズミックなシンセのフレーズ、フルートの音色がまるで宇宙を漂っているかのようなトリップ感覚。根底がデトロイト・テクノに通じるような壮大なスピリチュアルさを湛えています。この精神的な快感が第2の魅力。
タイトル曲『Expansions』はまさにこの2つの魅力を兼ね備えた逸品。グルーヴィなダンス・サウンドとして踊るも良し、スピリチュアルな黒人音楽としてリスニングにも良し、また、軽やかなメロウ・フュージョンとしてただ聞き流すのも良しと、いろいろ楽しめますよ。
その他では、呑気なチカーノ・フュージョンな『Summer Days』、キラキラとメロウな『Shadows』、ピリピリした音とジェントルなヴォーカルの対比が素敵な『My Love』がお気に入りです。