本日の1本 デビルズ・メイド 死霊家政婦

 いやぁ、またまたジャケとタイトルに偽りのある映画を観ました。

デビルズ・メイド 死霊家政婦 [DVD]

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 ゲストハウスの住人となった老婆は地獄から遣わされた悪魔だった。悪魔は他の住人の弱みにつけ込み、魂を奪う契約を次々と結んでいく、、、て、ストーリーです。
 いきなりですが、悪魔は「メイド」ではありません。ただのお婆さんです。Amazonのレビューには、

 『ユージュアル・サスペクツ』のSFXチームが過激な残虐描写で描くホラー作品
  (中略)
 彼女の正体はざまざまな町で皮を剥いで縫い合わせた人皮衣装を纏う悪魔の家政婦だった

 て書いてありますが、全然違いますよ。ジャケ写真は若い女の人だし、タイトルにも全く意味は無いし、それだけでもうC級ホラーであることが分かりますよね。
 また、ただ精神的に追い詰めて魂を奪う契約をしていくだけで、スプラッタ・シーンなどはありません。「過激な残虐描写」てのも誤ってますね。
 『ユージュアル・サスペクツ』のSFXチームが手掛けたとは到底信じられないお粗末な映像の数々。ラストで住人を襲う悪魔の手下は、なんとペラペラの紙人形。その紙を体に貼り付けて大声でわめいたりしてるもんだから、観ていて悲しくなってきます。
 また、建物の外観や室内の様子など何度も同じカットが使われるし、予算削減のためとはいえちょっと酷い。
 人間の心の弱さを描いたキリスト教的お説教映画、て感じかな。とりあえずホラー映画には分類したくないですな。