本日の1枚 The Blackbyrds

THE BLACKBYRDS/FLYING START

THE BLACKBYRDS/FLYING START

 ハード・バップ〜ファンクなジャズ・トランペッターのドナルド・バードは、ロスのハワード大学で教鞭を取っていたことがあるのですが、そのときの教え子たちが結成したのがこのブラックバーズです。
 あまりドス黒くなくて爽やかにファンキーな演奏をするんだけど、それでもファンクの肉体的な快楽感は感じられるんですよ。官能的な音。
 プロデュースはラリー&フォンス・ミゼル兄弟スカイ・ハイ・プロダクションズが手掛けています。なので音はすっかりスカイ・ハイジャズ・ファンク路線。
 ズンズンと腹にくる太いベースを中心に、ファンキーにメロウにスイッチを切り替えながらも、グルーヴィなサウンドを展開していきます。どこかイージーな心地良さも魅力的なんだなぁ。
 ファンク路線のA面では、ファンキー・ジャズ・ファンク名曲『Do It Fluid』、ギターの刻みと軽やかなシンセが素敵なファンキー・フュージョン『Gut Level』、ミニマルなギターのカッティングがアーシー『Reggins』、メロウ路線のB面では、曲名も素敵なメロウ・ファンク『Funky Junkie』、曲名どおりサマーブリージンなメロウ・ソウル『Summer Love』、エレピが素敵なメロウなラテン・フュージョン『A Hot Day Today』とお気に入りの曲が目白押しなのです。