本日の1本 食人族3 〜食人族VSコマンドー〜

 間違いなくC級映画であることを予見させるタイトルに惹かれてレンタル。

 アマゾンのジャングルで消息を絶った探検隊の救出に向かったコマンドー部隊は、奥地に生息する食人族の集落に辿り着く。なんとか友好関係を築こうとする部隊の前に、行方不明になった米国人の娘が現れ、、、て、ストーリーです。
 前作までの食人グロ映画路線から方向を転換し、特殊部隊を主役としたハラハラ映画になっています。ほとんど『プレデター』の世界。というか、『プレデター』を思い切りパクッてます。ストーリーの流れどころか、台詞や画面構成までパクッてて、そこまでやられると逆に好感が持てます。
 前作までのグロいシーンを期待している人(いないか?)はガッカリするかもしれませんが、少なくとも「2」よりは映画として成立していますよ。
 ジャングルに詳しい案内人は前作までの登場人物のキャラを引き継いでいて、原住民を虫ケラのように扱い、殺害を楽しんだりしています。逆に米国から来たコマンドーたちはヒューマニズムにあふれていて、その「逆」の発想がいいですね。普通、現地に住んでる人のほうが原住民を大事にしようとするんじゃないのでしょうか。そのへん、妙な説得力、リアリティがありますね。ま、そんなこと何も考えずに作ったような気もするけど。
 襲い来る数百人の食人族と対決するコマンドー。その最も目玉となるべきシーンがチープすぎて、ラストが近づくにつれ面白さが失速していきます。うーん、残念残念。
 ま、とりあえずタイトルは素敵ですよね。それだけで観る価値はあるかも。いや、やっぱり無いか。。。