本日の1枚 from Cover to Cover

 前回に引き続き『Where Is The Love』のカヴァーを収録した盤を。
 
 Olivia / A Girl Meets Bossanova (CD)

a girl meets BossaNova

a girl meets BossaNova

 昨年末埼玉でのワールドカップ予選シンガポール選で、シンガポールの国歌を歌っていた女の子。
 日本で歌手デビューをしたそうで、そのデビュー・アルバムがこれ。タイトルどおりの名曲ボサ・カヴァーなアルバムです。
 何のヒネリもない楽曲ばかりなんですが、ちょっぴり稚拙なウィスパー・ヴォイスとシンプルなアコギ中心のトラックとの相性がなかなか好いのです。
 『The Girl From Ipanema』や『Fly Me To The Moon』、『My Favorite Things』など思い切りスタンダードな曲以外にちょっと面白いカヴァーがあって、それがなかなか素敵に味付けされています。
 ジェニファー・ロペス『Feelin' So Good』をチャカポコと高速めなボサ・リズムで、カーディガンズ『Love Fool』をしっとりと落ち着いたボサにカヴァー。
 お気に入りはダニー・ハサウェイロバータ・フラック『Where Is The Love』のカヴァー。コーラスの重ね方とか、どっちかというと元曲よりもセルメン版を意識しているように思えます。ただ、セルメン版のようなハッピーさは無くて、消えてなくなりそうな儚げな美しさにキュンときました。
 
 ↓ 公式サイトで全曲試聴可
 http://www.s2sj.com/incense/olivia/index.html