第13回セレクト合戦 勝手にレビュー きよさん編
お題セレクト、きよさんのテーマは「Sun」。
太陽と言っても、春の日の優しい日差しのような、穏やかでメロウな曲の目白押しで、ポカポカと気持ちも緩むセレクトです。
前にも書きましたが、実は僕も「Sunshine」をテーマにしようかと考えていました。
僕の手持ちがソフト・ロック中心だからかもしれませんが、やっぱり穏やかな曲を中心にしていく予定だったのです。
「Sunshine」には、「太陽の光」以外に、「幸福の源」という意味があります。
そのせいか、「Sunshine」がタイトルに付く曲には、眩しい強い光の輝きよりも、優しい日差しを感じるものが多いように思えます。
きよさんのセレクトも、疲れた生活に一条の光が差し込むような、ほっと小さな幸せを感じるような盤でしたよ。
収録されている曲目は、
01. Steve Feldman / You Are The Sunshine Of My Life (1973)
02. Duncan Stitt / Summer Sun (1979)
03. Bill Puka / Sunshine Days (1970)
04. Edward & Harding / Mr. Sunlight (1971)
05. Vision Of Sunshine / Vision Of Sunshine (196?)
06. Bud Dashiell / Season In The Sun (1968)
07. Hedge & Donna Capers / Sunshine (1970)
08. Eric Sham / Sunshine And The Roses (1976)
09. Lyle Swedeen / Sunshine Inside (1974)
10. Jesse Colin Young / Morning Sun (1973)
11. Steve Mullaney / Sunlight (1980)
12. Craig Nuttycombe / Sunshine (1978)
(01) は、もちろんスティーヴィー・ワンダーのカヴァー。イントロの数秒から穏やかなメロウさがたまらない。歌声と、そしてパーカッションが響くともう最高!です。実はこの原曲はあまり好きではないのですが、そんなことを忘れてしまう素晴らしいカヴァーです。これは絶対に欲しい。
(02) は、ラテンなリズムにエレピがほんわかと纏わりつく、これまたメロウな曲。(01) からの流れが心地良すぎます。
(03) は、ピアノを中心としたシンプルな曲なんですが、ポップさと、そしてグルーヴィさが際立っています。僕のように普段SSWを聴かない人間でも、グッと引き込まれました。
(04) は、カナダのSSWデュオとのことですが、ソフト・ロッキンなアレンジと美しいハーモニーが素敵です。ポップさもとても好みです。
(05) は、ソフト・ロック系のグループとのことですが、予測不可能な、それでいて無理なく姿を変えていくアレンジの妙が素晴らしいです。清々しくフォーキー始まり、リズミカルにグルーヴィな姿を見せたかと思いきや、すぐにバンジョーが響いてカントリーぽく変わっていったり。文句無しにこれが一番のお気に入りです。
(06) は、哀愁たっぷりの響きからコミカルな顔まで覗かせるギターの音色が素敵です。
(07) は、男女ヴォーカルもののフォーキー・ポップで、音は静かめながら柔らかなグルーヴ感の強さと、微細なサイケさとアシッドな雰囲気が素晴らしい。僕の持ってる「Sunshine」のイメージはまさにこんな感じなんです。なので、これもとても気に入ってます。
(08) は、耳を離れないキャッチーな甘いメロディがいいですね。
(09) は、これもメロディの良さに惹かれました。チャカポコとポップなリズムと美しいメロディ・ラインがいいですね。
(10) は、唯一知ってる(と言っても、ジャケを見たことがあるだけですが・・・)盤からの1曲。リズムを引っ張るベースの何気ないグルーヴィさが素敵です。フリー・ソウルしてます。
(11) は、原曲(ヤングブラッズとのこと)も知らない僕ですが、シンプルなアレンジながら、重く響くアコギの音色に心奪われました。
(12) は、最近再発されて、僕も今回のセレクトに収録した、ランバート&ナッティカムの片方の人。これがまた素晴らしい名曲。ジ〜ンとくる美しいハーモニーと、どこか微笑ましいアレンジが素敵すぎます。ラスト近くにスティーヴィー・ワンダー(01)のフレーズが飛び出すあたりも心ニクイ。そのせいで、また(01)から何度もリピートして聴いてしまってます(笑)。
↓きよさん本人の解説はこちら
http://d.hatena.ne.jp/addsomemusic/20050911