第13回セレクト合戦 勝手にレビュー 天パーさん編

 
 お題セレクト、天パーさんのテーマは「2人称」。要するに、タイトルに「You」が付く曲を集められています。
 ラスト曲を聴くまで全く見当もつきませんでしたよ。

 裏テーマはストリングスかと思うほど、ストリングスのアレンジが素晴らしいメロウ・ソウル系の曲を中心に選曲されています。
 爽やかなストリングスの音色に包まれて、あまり濃くなりすぎないフュージョン〜ディスコ系の曲が多く、そのへんが好きな者にはたまらないセレクトです。
 ストリングス以外に、エレピのアレンジが素敵なものも多いですね。エレピのもつ柔らかなグルーヴィさを活かしたメロウ・ソウルは、本当に大好きなんです。
 
 あと、前にも書きましたが、僕は「イントロが素敵な曲には名曲が多い」という持論をもっています。今回、天パーさんが選んだ曲は、どれもがイントロから素敵な名曲ばかり。何度も繰り返して聴いてしまう、僕にとっては最高のセレクトでした。
 
 収録されている曲目は、
 01. Sweet Blindness / Give It To You Right Now (1976)
 02. Lou Rawls / You'll Never Find Another Love Like Mine (1976)
 03. Smoke / I'm So Glad You Came Along (1976)
 04. Moments / Meeting You Was No Mistake (1974)
 05. David T. Walker / If That's The Way You Feel (1973)
 06. Karen Pree / I Just Enjoy Loving You (1977)
 07. Street People / Don't Leave Me Hangin' When You Hang Up (1976)
 08. Hitchhikers / Don't Want To Live Without You (1976)
 09. Imaginations / You Are The Love Of My Life (1975)
 10. A Taste Of Honey / I Love You (1979)
 11. Samuel Jonathan Johnson / You (1978)
 12. 小坂明子 / あなた (1973)
 
 (01) は、とりあえずイントロ1秒で参りました。爽やかなギターの音色が素晴らしい。その爽やかな音に濃い歌声がまとわりつく、心地良い甘さのメロウ・ソウル。これは欲しい!
 (02) は、(01)と同系統の爽やかメロウ・ソウル。流麗なストリングスなどの音色と渋いヴォーカル、柔らかな女性コーラスともに素晴らしい。これも欲しい!
 (03) は、軽やかにファンキーなこれまたメロウ・ソウル。サビ部分の波の起伏のようなストリングスのアレンジとコーラスの爽やかなグルーヴ感にすっかりのみ込まれました。
 (04) は、お馴染みのヴォーカル・グループ。特筆すべきはエレピの煌きで、とろけそうに柔らかなグルーヴィさが最高です。後半の「ホッ、ホー!」て掛け声もいいなぁ。
 (05) は、セレクト合戦に参加するようになって意識し始めたギタリスト。とっても甘いギターの音色です。
 (06) は、女性ヴォーカルなメロウ・ソウル。これもイントロのストリングスが素敵です。そっと輝きを放っているエレピなど、全体を包むキラキラ感がいいですねー。
 (07) は、イントロで甘茶ソウルかと思いきや、実はアップテンポな楽曲へと転調。軽快さと爽やかさが心地良く、特にコロコロと転がってるパーカッションがいい感じ。これまたストリングスの音色が素敵です。
 (08) は、爽やかディスコ・ファンにはたまらないダンサー曲。力強いヴォーカルを抑えるかのようなコーラス隊のタイミングの素晴らしさが光ります。そしてこの曲もエレピとストリングスのアレンジが素敵なんです。
 (09) は、(08)をさらに僕の好みにしたような爽やかなフリー・ソウル系。エレピとストリングス、女性コーラスと、3点セットでこられるとすっかり参ってしまいます。文句無しにこれが一番のお気に入りでした。
 (10) は、これも同タイプの爽やかメロウ・フュージョン・ディスコ。キラキラした音と軽やかなファンキーさ、ストリングスやフルートの流麗さ、コケティッシュな女性ヴォーカル。言うこと無しの名曲ですね
 (11) は、ちょっぴりスパイ・サントラ系のスリリングなファンキーさとモロにディスコな女性コーラスが素敵なファンキー・フュージョン
 (12) は、イントロのストリングスでこれもソウル系かと思いきや、この曲だったとは。カラオケで誰かに歌われると思わず泣きそうになる名曲ですね。
 
 ↓天パーさん本人の解説はこちら
 http://www.geocities.jp/tenpa_200x/select13.html