本日の1枚 門外漢のソウル・ミュージック

 新シリーズ(?)。コアなソウル・ファンの人には怒られそうですが、フリー・ソウルが流行ってから心地良い曲だけに興味を持った、決してソウルに詳しくない僕がソウル・ミュージックを紹介していきましょう。
 まずは、たまたまレコ棚から目に入ったコレから。
 
 Curtis Mayfield / Superfly (CD)

Superfly (1972 Film)

Superfly (1972 Film)

 1972年、Curtomからのリリース第2弾。
 ブラック・スプロイテーション映画のサントラです。カーティス1人で手がけられたこのアルバムは、アイザック・ヘイズの『SHAFT』と並んでブラック・サントラの金字塔であります。
 アクション映画らしくテンションの高い曲が多いです。なんとストリングスですら打楽器のように使用した荒々しいファンクの中には、やはりカーティスらしいメローなグルーヴ感があふれています。
 そのストリングスのアレンジがもう最高で、時に荒々しく、時に流麗に鳴り響き渡る音色にしびれてしまいます。
 
 オープニング『Lillte Child Runnin' Wild』は泣きのギターに緊張感を高めるストリングスが素晴らしい。
 続く『Pusherman』はラテン・パーカッションのメロー・ファンク。『Freddie's Dead』はサルソウル・ディスコなジャズ・ファンク
 そして、『Give Me Your Love』はメロー・グルーヴ傑作。固いようで柔らかい、ファンキー・フュージョンな曲調にめろめろなファルセット・ヴォイス。こりゃたまりませんなあ。
 『No Thing On Me』は説教R&B。音が爽やかなのが面白いです。
 タイトル曲『Superfly』は大ヒット曲ですね。ソリッドなファンクで、単純にカッコ良いです。
 
 オリジナルは9曲でお終いなんですが、僕が持ってる再発CD('98年にビクターからリリースされたもの)には、たっぷり11曲のおまけ未発表トラックが収録されています。