第13回セレクト合戦 勝手にレビュー keiさん編

 お題セレクト、keiさんのテーマは「ラヴ・ソングス」。
 甘ったるくもなく、切なすぎることもなく、爽やかに明るいラヴ・ソングを集められています。
 
 なんとなくオールド・タイミーなイメージを持ってしまっているkeiさんですが、実は毎回、新しい年代の曲も収録されています。
 大幅な年代差を越えて曲が収録されているにも関わらず、ゴチャゴチャ感はなくてスムーズに流れていくのが素晴らしいですね。
 そのへんに、keiさんの「ラヴ」を感じたりしています。
 
 収録されている曲目は、
 01. Tristan Prettyman / Love Love Love (2005)
 02. Mary Wells / Old Love (Let's Try Again) (1962)
 03. Tom Jones With Heather Small / You Need Love Like I Do (2000)
 04. The Carpenters / Remember When Lovin' Took All Night (1989)
 05. Mercy / Love (Can Make You Happy) (1969)
 06. John Pizzarelli / L-O-V-E (1994)
 07. Jim Croce / I'll Have To Say I Love You In A Son (1974)
 08. The Sands Of Time / Love Found A Way To My Heart (1967)
 09. Fats Waller / I Can't Give You Anything But Love, Baby (1939)
 10. Rita Calypso / I Love The Love In You (2002)
 11. Stevie Wonder / Ain't No Lovin' (1968)
 12. Big Bill Broonzy / Glory Of Love (195?)
 
 (01) は、女性版ジャック・ジョンソンといわれている人。この歌、好きですよー。シンプルで穏やかな音と、メロウだけどどこか孤高な雰囲気の女性ヴォーカルが、僕にはすごく都会的に感じられます。サーフ・ミュージックに分類されるみたいだけど。
 (02) は、いきなり古いガールス・モータウン。滑稽だけど重くのしかかるように響くリズムがカッコ良くて、特にイントロにグッときました。すれてない可愛さ溢れる歌声も好いですねー。
 (03) は、ディスコ・クラシック系かと思いきや、2000年の作品で、そしてトム・ジョーンズだとは。単調な4つ打ちリズムで力強い歌声も心地良く漂ってます。
 (04) は、お洒落ディスコなアレンジが素晴らしい。カレンとは全く気付きませんでしたよ。イントロのエレピの音色でもう参りましたが、やはりジェントルな歌声は素晴らしいですね。これが一番のお気に入りです。
 (05) は、穏やかながらズンと響くリズムがカッコ良いと思った矢先に始める清らかで重厚な女性コーラス。サビのメロディのキャッチーさが素敵です。
 (06) は、ナット・キング・コールでお馴染みのあの曲。洒落た大人のジャズ・ヴォーカルで、ウフフな感じに歌ってます。
 (07) は、非業の死を遂げたフォークロック・シンガー。アコギでシンプルに紡がれる音と穏やかな歌声がいいですね。聴くほどに味わいが深まる曲です。
 (08) は、トニー・ハッチ関連のグループとのこと。ソフト・ロッキンなメロディにグッときます。切ない甘さがたまりませんねー。
 (09) は、1930年代の曲とは思えない洒落た音とユーモア・センスが素敵です。後ろでぶつくさ言ってる男性の歌声(?)がいい味ですね。
 (10) は、ラモン・レアル関連のスペインのボサ・ポップ。ちょっぴりラウンジぽいヨーロッパ的に洒落た音と、キュートな歌声の相性がいい感じですね。
 (11) は、イントロ数秒で心を掴まれました。微妙に姿を変えるリズムのアレンジだけでも鳥肌もの。60年代のスティーヴィーは未聴のものが多いのですが、聴き集める必要を感じましたよ。
 (12) は、小洒落たギター・ブルース。アコギと歌声だけながら、時に力強く、時に小粋にと多様に顔を変える幅の広さが素敵ですね。
 
 ↓keiさん本人の解説はこちら
 http://penny.boo.jp/music_select_13.html