第13回セレクト合戦 勝手にレビュー フラマンさん編

 お題セレクト、フラマンさんのテーマは「chain(縛り)」。
 ディープめなソウルを中心に選曲されています。
 最後までその濃い流れでゴリゴリと押し切るのかと思いきや、後半には 80'sエレ・ポップまで飛び出したり、意外な一面も見られます。
 
 ソウルとは全くベクトルの向きが異なる曲を収録しながらも、共通した感覚があるとすれば「熱さ」でしょうか。
 きっとフラマンさんご本人も濃ゆい人なんでしょう(笑)
 
 収録されている曲目は、
 01. Aretha Franklin / Chain Of Fools
 02. Jimmy Hughes / Chains Of Love
 03. Marvin Gaye / Chained
 04. Sam Dees / Why Must I Live In Chains
 05. Eddie Hinton / Lovin' Chain
 06. Otis Redding / Chained And Bound
 07. Tears For Fears / Woman In Chains
 08. Erasure / Chains Of Love
 09. Lamont Dozier / Chained (To Your Love)
 10. Candi Staton / Love Chain
 11. Eric Benet / Chains
 12. Ann Peebles / Chain Of Fools
 
 (01) は、アレサのなかでも個人的に大好きな曲。「チェ、チェ、チェイ〜」て始まりの歌声だけでKOされますね。カッコ良すぎ。ちなみに知らない曲ばかりのセレクトでしたが、この曲でテーマは分かりました。
 (02) は、南部ぽい濃いソウル。ドコドコしたリズムがカッコ良いです。抑えた歌声ながら、とっても熱い歌ですね。
 (03) は、マーヴィンぽい歌い方だと思ったら、本人でしたか。イントロが抜群に素敵です。
 (04) は、ふわふわな浮遊感のある音と、搾り出すようなスウィートさが素敵です。
 (05) は、アーシーなループがクセになる、濃密なグルーヴィさがカッコ良いですね。やる気ないようで迫力満点のヴォーカルも素敵で、これが一番のお気に入りです。
 (06) は、冒頭の語りが「ネタ」としても有名なこの曲、フルに聴いたのは初めてです。心に沁みる歌声です。
 (07) は、いきなり80年代の英国音楽に。MTV世代には懐かしい名前です。女性ヴォーカルを擁した曲なんてのもあったんですね。
 (08) は、80'sエレ・ポップのユニット。当時はOMDとかデペッシュモードとか、このへんの音楽が大好きだったんですよ。テケテケしたシンセの音色がいいなぁ。
 (09) は、モータウンのソングライターとのことですが、アーバンにレゲエしていて和みます。
 (10) は、ここでまたサザン・ソウルにリターン。この人の歌声もカッコ良いですね、どこか可愛さもあって。特に「baby」て語の発音が好きです。
 (11) は、米国SSWとのことですが、アコギと歌声でシンプルにいくタイプと思いきや、いきなり挿入されるムーグの音色に参りました。
 (12) は、そして、ラストで1曲目にリターン。なるほど、これで「鎖」の輪が繋がりました。アレサのような重厚さには程遠いですが、こういう軽やかさもまた好い味です。
 
 ↓フラマンさん本人の解説はこちら
 http://fgs.soulful.jp/select/select13.html