第14回セレクト合戦 勝手にレビュー ankoroさん編

 とりあえず年内の仕事がひと段落ついたので、やや遅くなりましたが、参加された皆さんのセレクト感想を書き始めます。
 
 本日は、ankoroさん。
 1曲目でオール和ものかなぁとか思ったら、2曲目で中国、3曲目でインドと、世界旅行の様相を呈してきます。4曲目以降は全然知らない曲が続きますが、どうやら世界を巡っている様子。ブラジルからハワイを経て、ラストで東京に帰ってきました。
 
 音楽ジャンルを無視してセレクトされていますが、独特の統一されたムードのようなものが漂ってくるようで。世界中から収集されてますがモンドな雰囲気ではなくて、ポップで土着的で、豪華なのにどこか萎びた感もあり、やはり「ムード」という言葉がしっくりくるようなセレクトでした。(もちろん、褒めてるんですよー。)
 
 収録されている曲目は、
 01. お世話になりました / 井上順
 02. 千言萬言 / 王菲
 03. Oruvan Oruvan / S.P.Balasubramaniam
 04. Porgi Amor / Elisabeth Soderstrom
 05. Un duro le di al barquero / Miguel de la Tolea
 06. Paris Des Autres / Liliane Davis
 07. Always Look On The Bright Side Of Life / Eric Idle
 08. Augusti / Johanna Grussner
 09. Everybody Loves Somebody / Dean Martin
 10. Tristeza / Elis Regina
 11. Hawaii E You / Carlinhos Brown
 12. ウナ・セラ・ディ東京 / ザ・ピーナッツ
 
 (01) は、筒美京平作品。イントロがいいですね。ミニマルにループを繰り返すホノボノとした歌とメロディがクセになります。
 (02) は、テレサ・テンのカヴァー。綺麗に歌ってますねー。ちなみに僕は中国産のCDを2枚だけ持ってまして、1枚がフェイ・ウォンコクトー・ツインズが関わってた盤)、もう1枚は北京レゲエです。
 (03) は、映画『ムトゥ』のサントラより。インド・ポップスの革命児、A.R.ラフマーンの作品です。映画のオープニングでこの曲が流れてきたときは、小便ちびりそうになりましたよ。カッコ良くて面白くて。
 (04) は、『フィガロの結婚』より。いきなりのオペラにビックリしました。こういう選曲センスが凄いですねー。
 (05) は、フラメンコですか。これまた未知の分野ですが、リズムを刻むのがアコギと手拍子だけの世界にもグルーヴ感が存在するんですねー。
 (06) は、『愛と哀しみのボレロ』より。知ってる曲が出てきてホッとひといき。ソフィスティケイトされたフレンチ・ポップな音なんですが、おのぼりさんな雰囲気もちょっぴり感じられて好きなんです。
 (07) は、モンティ・パイソンのパイソンズのメンバーの人とのこと。箱庭的なポップ世界の中で展開していく、小洒落たユニークさがとってもキュートです。口笛の入り方とかも最高で、これが一番のお気に入りです。
 (08) は、「ムーミン」の曲をジャズ歌手が歌っているものだとか。そうとは信じられないような、寒い眠気に押さえつけられます。
 (09) は、いきなりの有名曲。ちゃんと聴いたことは初めてです。女性コーラスやストリングのアレンジとか、結構カッコ良いんですねー。
 (10) は、ジャズ・サンバなアレンジ。エリスの歌声はこういうはっきりとチャカポコしたリズムに映えますねー。
 (11) は、ハワイな曲ですが、ブラジルの人とのこと。ちょっと下世話な歌声が紅白ぽくて好いですねー。
 (12) は、これまた説明不要の名曲。もちろん、大好きですよ。
 
 ↓ankoroさん本人の解説はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/ankoro/00010131