本日の1枚 ソフト・ロック名盤?
なぜかレコ屋ではソフト・ロックと紹介されているバッキンガムズですが、その実態はブラス・ロックなバンドであります。
The Buckinghams / Mercy, Mercy, Mercy (CD)
Mercy Mercy Mercy: A Collection
- アーティスト: Buckinghams
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 1991/08/27
- メディア: CD
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アルバムではバリバリに重厚なブラス・サウンドを演奏しているんですが、シングルはかなりポップなアレンジに作られています。なので、ソフト・ロッキンな曲を求めているのであれば、このベスト盤を聴くのがベターでしょう。
1曲目の『Kind Of A Drag』のイントロから、ハッピーなホーンの音色が弾けています。オルガンの音色とかに微妙なサイケさが感じられるものの、とにかくポップなアレンジはとても耳に馴染みやすい。
今回のセレクトでFinylさんが収録したビートルズのカヴァー『I Call Your Name』でもパンチの効いたブラス・ロックが楽しめますが、ホリーズのカヴァー『I've Been Wrong Before』でのガレージぽさ+黒さがモッズ系な音をしてて、この若々しい爆発力がとにかくカッコ良いんです。
ソフト・ロックとしては『Don't You Care』が最高。柔らかな導入部からメロディが疾走していき、ブラスがグルーヴィに重なっていく盛り上がり感が素敵すぎます。普通にポップなメロディが綺麗な『Susan』や『Where Did You Come From』もソフロ佳曲。
タイトル曲『Mercy, Mercy, Mercy』は、なぜかメロウ・ソウルな楽曲。ファンキーなホーンとグルーヴィなエレピ、いかにもブルーアイドでソウルフルな歌声がちょっぴり微笑ましくもカッコ良い。