本日の1本
・ アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ
- 出版社/メーカー: クリエイティブアクザ
- 発売日: 2001/03/23
- メディア: DVD
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とある家庭で作られたムサカ(ギリシャの伝統料理)が、UFOからの怪光線により宇宙人と合体、巨大化してアテネの町を襲う、、、というストーリーです。
・・・。
本国のギリシャで大ヒット(本当?)したパニック・コメディです。
ま、上記のようにくだらないストーリーではありますが、そこに仮面夫婦の愛憎、同性愛者の純愛など、決して簡単には笑えない人間ドラマを絡めています。少なくとも子供向けではなく、一体どんな観客を想定しているのか全然理解できませんね。
それにしても、まずタイトルが酷い。巨大化するのは「ムサカ」(じゃがいもと茄子を使ったラザニアのような料理)なんですが、その料理が日本で知名度が低いとはいえ、邦題を「ケーキ」と言い切るところが素晴らしいですね。
そして特撮、演出も酷い。放電しながら物凄くゆっくりと動く巨大ムサカの前を逃げ惑い、殺されていく人々。どう考えても人のスピードのほうが速いんですが、逃げ切れないなんて、、、。
そんな激ショボな特撮(?)にも関わらず、ムサカに殺された人々の死体映像だけは妙にリアルです。凄惨な死体の山は戦争映画のような趣。
アテネの住民たちはパニック状態に陥り、八百屋で茄子を見ただけでも悲鳴をあげて走り去ります。そのへんのギャグがなんかこう雰囲気が暗くて、素直に笑えないのもまたいい感じです。
かなりどうしようもない作品ですが、登場キャラクターはなかなか魅力的です。
ディバイン系の巨漢の女装ゲイ。
セクシーなポーズをきめながら会話する、半裸の美女な宇宙人。
ま、それだけなんですけどね。
あと、全編にわたり挿入されるディスコ音楽もいいですね。ラストはシック『グッド・タイムス』でした。