第16回セレクト合戦 勝手にレビュー ankoroさん編
ankoroさんのセレクトは、クラシックに始まりジャズに展開していきます。
恥ずかしながらクラシックもジャズも全く素養のない人間ですので、デューク・エリントン、カウント・ベイシーなどと巨匠の曲が続いていきますが、どの人にどういう特徴があるのかとか、さっぱり分かりません。
しかも、曲目発表を見て驚いたことに、途中から共演者つながりになっています。そんな仕掛けにも関わらず、全体的に統一したトーンで進む選曲はお見事。特に、1曲目から3曲目までの流れは絶妙です。
ちなみに手持ちは無し、お気に入りは②⑫です。
収録されている曲目は、
01. ラルゲット~「ピアノ協奏曲第2番 第2楽章」より / ドン・バイロン
02. クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調op.120−1〜第3楽章 / デムス(イエルク), ウラッハ(レオポルト)
03. Love Me / Stephan Seva,Didier Desbois,Oliver Lancelot
04. I'm Getting Sentimental Over You / Tommy Dorsey & His Orchestra
05. イスファハーン / デューク・エリントン
06. トゥ・ユー / デューク・エリントン・オーケストラ&カウント・ベイシー・オーケストラ
07. リル・ダーリン / カウント・ベイシー・オーケストラ
08. ブルー・アンド・センチメンタル / カウント・ベイシー&ミルス・ブラザーズ
09. チェリー / ミルス・ブラザース&ルイ・アームストロング
10. ア・フォギー・デイ / ルイ・アームストロング&エラ・フィッツジェラルド
11. ア・フォギー・デイ / エラ・フィッツジェラルド&ジョー・パス
12. ア・フォギー・デイ / ジョー・パス
(01) は、柔らかなクラリネットの音色がじんわり心地良く響きます。
(02) は、これもクラリネットの暖かさとピアノの美しい音色が気持ちいい。秋の日の陽だまりを連想させる曲で、これが一番のお気に入りでした。
(03) は、曲調は変わりましたが、同じ色調の雰囲気が続きます。サックスだと思ってたんですが、これもクラリネットなんですね。
(04) は、急に冷え込み始めました。哀愁の旋律が深まる秋っぽいです。
(05) は、寒々しいながら音がねっとりと絡みついてくるようです。秋の公園でいちゃつくカップルに捧げたい。
(06) は、ワーワー・ミュート(と言うんですね)に口元が緩みます。
(08) は、やっとヴォーカルが登場。秋の夜が似合うどんよりしたハーモニーで、幼い頃に父に連れて行かれたキャバレーで、夢うつつで聴いていた楽団の演奏を思い出しました。
(09) は、このしわがれ声は、さすがに誰だかは分かりました。ラウンジーなコーラスとの穏やかな掛け合いがいい感じです。
(10) から (12) は、『ア・フォギー・デイ』の3連発。情けないことに1回聴いただけでは同じ曲だと気付きませんでした。ラストのギターの秋らしいサウダージ感が素敵でした。
↓ankoroさん本人の解説はこちら
http://d.hatena.ne.jp/ankoro/20061119
買って損なし! Store kobbanova (← クリック!)