本日の1枚
ankoroさんの選曲されたモノは1曲も持ってなかったので、今日は「秋」で連想したこの盤を紹介。
The American Breed / Pumpkin, Powder, Scarlet & Green (LP)
ややB級な香りのするソフト・ロックなサウンド、コーラスが魅力の、米国のヴォーカル・グループ。
「アメリカ人種」という名には、なんとなく反感を覚えるものの、なかなかに素敵な味わいのあるソフト・ロック・グループです。
この盤は、'69年にリリースされたサード・アルバムで、タイトルは四季を表しているようです。
Pumpkin=秋、Powder=冬、Scarlet=夏、Green=春。
ちょっと野太いコーラスにはちょっと微妙な面もあるものの、モータウンな味付けのアレンジが都会的で、とても洒落ています。
後期アソシエイションのような雰囲気。
全曲とも2分程度の曲ばかりで、ウキウキするソフト・ロック・サウンドに気分が乗ってきたら、すぐにフェイド・アウトして終わってしまいます。
そう、このフェイド・アウトという手法も、そして短い時間も、中途半端な未完成感がなんとも歯がゆくって、でもそれがまたB級な魅力として輝いているから面白いものです。
アッパーなリズムで押しまくるブラス・ロックな『Cool It』や『Ready, Willing And Able』のハッピーさに、このグループの魅力を感じます。
パレードの『Welcom, You've In Love』なんて曲をカヴァーするセンスもよろしい。