第16回セレクト合戦 勝手にレビュー ショック太郎さん編

 ブログでずっと英国フォークの奥深い世界を紹介し続けているショック太郎さんのセレクトは、やはりその世界から。
 実は僕もショックさんのブログを参考にしながら、少しずつそっちの世界に足を踏み入れようとしているところなんです。
 私見ですが、僕と同世代、音楽を本格的に聴き始める中学くらいにパンク/ニュー・ウェーヴの洗礼を受け、さらに視野が広がる大学生の頃にレア・グルーヴの波を体験し、渋谷系ソフト・ロックフリー・ソウルなどに翻弄されてきた世代にとって、今のこの時期にフォーク、SSWへと心が傾くことはごく自然な流れなのではないかと思います。
 今回のショック太郎さんのセレクトも、そんな僕にはジャストなものでした。ぜひ、そっちの世界に誘ってもらいたいと思います(笑)。
 ちなみに手持ちは②⑨、お気に入りは①③⑥⑧⑩です。
 
 収録されている曲目は、
 01. Wedding Song / Water Into Wine Band
 02. Mariner Blues / Flibbertigibbet
 03. On This Day / Wooden Horse
 04. Tell It Like It Is / Bill Fay
 05. The Trail Of Tears / Roger Morris
 06. Fly On Strangewings / Jade
 07. Tom Tiddler's Ground / Roy Harper
 08. Moondust / Sonny Condell
 09. At The Chime Of A City Clock / Nick Drake
 10. Odyssey / Shelagh McDinald
 11. Canadee-I-O / Nic Jones
 12. Arthur McBride / Paul Brady
 
 (01) は、美しいアコギの音色にハートウォーミングな歌声、儚げなコーラス。まさに木漏れ日フォークな逸品ですね。これはなんとしても入手します。
 (02) は、つい最近購入したのですが、ティア・ナ・ノグのカヴァーとは知りませんでした。白い息が見えそうな寒々しく美しい歌声が素敵。
 (03) は、サビでグッと前に出てくるちょっと耽美的なコーラスや太目のベースもカッコ良いですね。しびれました。
 (04) は、悲哀に満ちたメロディと歌声ですが、ホッとするような印象を受けました。
 (05) は、やや雰囲気変わって米国っぽい音に。秋らしいジャケも素敵。
 (06) は、以前からジャケが素晴らしいなぁと思っていた盤ですが、か細い始まりから雄大なバラードに展開していくアレンジも素晴らしいです。
 (08) は、いきなりのシャウト(?)に驚きましたが、その後は意外にもポカポカ穏やかに展開していくアレンジが素敵です。ゆったりした心地良いグルーヴを生んでいるベースが好み。
 (09) は、実はなんとなく「ピンク・ムーン」から選曲しようかと考えてたんですが、秋らしいのはこっちの盤ですね。
 (10) は、気品の高さと力強さ溢れる美しい歌声が素敵ですね。これも買わなきゃ。
 (11) は、リズミカルなギターの刻みと伸びやかな歌声がいい感じです。
 (12) は、アイリッシュ・フォークの大物ですが、これも初めて聴きました。シンプルですが繰り返し聴きたくなる奥深さを感じます。
 
 ↓ショック太郎さん本人の解説はこちら
 http://mondoshock.hp.infoseek.co.jp/selectcd9.html
 
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