本日の1枚
Flibbertigibbet / Whistling Jigs To The Moon (CD)
元メロウ・キャンドルのメンバーであったウィリアムス夫妻が南アフリカ移住後に結成したグループ。
この盤は、'78年に南アフリカのみでリリースされたアルバム。
メロウ・キャンドルのサイケな幽玄さはほとんど感じられず、よりトラッド色の強い楽曲が続きます。
格調の高さよりも、リラックスした雰囲気、楽しさを感じるトラッド曲が多く収録されています。
アリソン・ウィリアムスの美しい歌声を中心に、線の細いハッピーさが儚げな美しさの輝きが魅力的です。
民族色の強いオープニング『The Blackleg Miner』で思い切りトラッドにスタートしますが、ショックさんが選んだ『Mariner Blues』でコロッと曲調が変わります。ティア・ナ・ノグのカヴァーで、メロウ・キャンドル時代を彷彿とさせるしっとりとした気品のあるフォーキーさが魅力です。歌声も音も美しい。
続く『The Black Cap』は、微細なサイケ感も漂うハッピーなフォーキー・ポップ。澄んだ歌声とリコーダーの音色が牧歌的に響きます。
その後はまたガラッとトラッド色が濃くなります。『Blackberry Bush/Brackberry Blossom』での男女ヴォーカルの軽快な掛け合いなど、キュッと抱きしめたくなる淡いキュートさを感じます。