本日の1枚

 Touch Of Class / Love Means Everything (CD)

ラヴ・ミーンズ・エヴリシング(紙ジャケット仕様)

ラヴ・ミーンズ・エヴリシング(紙ジャケット仕様)

 
 フィラデルフィアの4人組ソウル・グループ、1976年リリースのファースト・アルバム「I'm In Heaven」に、シングル2曲を追加した復刻盤。
 プロデュースはジョン・デイヴィスで、ゴージャスかつ繊細なアレンジが素晴らしいフィリー・ディスコなアルバムなんですが、この盤の真骨頂はやはり追加収録されたシングル『Love Means Everything』でしょう。
 イントロのファンキーなホーン隊、グイグイとグルーヴを生み出すパーカッションとベース、そしてファンキーながらも爽やかに駆け抜けるヴォーカルとコーラス隊。
 このメロウ・グルーヴィさを言葉で伝えるのは難しいですが、イケイケなノリを適度に調節した傑作フィリー・ディスコなんですよ。
 
 オリジナル盤タイトル曲の『I'm In Heaven』はスピナーズ風のミドル・ナンバー。王道フィリー・ソウルなストリングス・アレンジとかが好し。
 飛行機系の浮遊感とリズムのタメが生み出す高揚感がなんともカッコ良い『You Got To Know Better』や『One Half As Much』、オープニングの「パパー」なコーラスとフィリーなリズムですっかり参ってしまう『I Just Can't Say Goodbye』。
 そしてラストを締め括る『Anything』は、いかにもフィリー・ダンサーなアシッドなリズムと浮遊感いっぱいのアレンジがなんとも心地良い。ヴァイブはヴィンセント・モンタナJrだ!