第19回セレクト合戦 勝手にレビュー 風来坊さん編

 ジャケでパフューム関連のセレクトと思いきや、全然違いました・・・。
 風来坊さんセレクトのテーマは、トリビュートの専門家ハル・ウィルナー。1枚も手持ちが無いので、風来坊さんの解説を見るまで全く分かりませんでした。
 あまり意識をしていなかった人なんですけど、こうして並べて聴くと、ジャンルやアーティストの域を超えてまとめあげる力量に恐れ入りました。
 それにしても、トリビュートな人をトリビュートするという発想が素敵ですねぇ。思いもよらぬアイデアにただ感心です。
 
 収録されている曲目は、
 01. Dr. John:Blue Monk
 02. Lou Reed:September Song
 03. Laurie Anderson:Dark Angel
 04. Marianne Faithfull:Blazing Away
 05. Bono & Daniel Lanois:Falling At Your Feet
 06. Greg Cohen, Chuck Leavell, Keith Richards, Charlie Watts, Bobby Keyes, The Uptown Horns & Bernard Fowler:Oh Lord, Don't Let Them Drop That Atomic Bomb on Me
 07. Lucinda Williams:Learning How To Live
 08. 三宅純:CA FAIT LONGTEMPS
 09. O'Hara, Mary Margaret and Eric Mingus:Ac-Cent-Tu-Ate The Positive
 10. Aaron Neville:Mickey Mouse March
 11. Israel Kamakawiwo'ole:Over The Rainbow / What A Wonderful World
 12. Jaki ByardLa Strada
 
 曲目ごとの感想です。
 (01) は、小粋なピアノ・ソロでスタート。以降の流れを予兆する素敵なオープニングです。
 (02) は、ルー・リードのスポークンな歌声がカッコ良すぎて、最初はこの曲のカヴァーだと気付きませんでした。
 (03) は、子供向けミュージカル風のクラシカルなアレンジが心地良いですね。
 (04) は、アーバンな緩やかさが心地良くて、まったりした夜に聴きたい曲。
 (05) は、もうイントラから参りました。メロウな浮遊感が素敵で、文句なしに一番のお気に入りです。
 (06) は、とっても長いジャズ・バラードで、都会の夜のイメージ。ミンガスは全然知らないんですけど、惹きこまれました。
 (07) は、気怠いけど凛とした佇まいのある歌声と、「重さ」を感じる音が素敵ですね。
 (08) は、インチキ南国風なアレンジが素晴らしい! キュートな歌声も素晴らしい! これは欲しいですね。
 (09) は、ファニーにジャジーな曲。面白いですね。
 (10) は、続けてとっても面白い曲。ミッキーマウス・マーチをとろーりと甘くカヴァー。このアルバムは他の曲も聴いてみたいですね。
 (11) は、ここでグッとシンプルな弾き語り。素敵なアレンジの曲が続いていただけに、シンプルな魅力が光りますね。
 (12) は、ラストはピアノ・ソロ。これまた素敵なエンディングで、選曲の妙ですね。
 
 ちなみに手持ちは無し、特にお気に入りは(05)(08)です。
 

ミリオンダラー・ホテル

ミリオンダラー・ホテル

 ジャケはロゴがちょっと気に入らない。
 
 ↓風来坊さん本人の解説はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/huraibou/20020109/