第19回セレクト合戦 勝手にレビュー 田口士さん編
僕も結構ブラジル音楽が好きなんです。
ただ、僕の場合はサバービアとかそっち方面から入っていったので、根っからのブラジル音楽ファンの人からは嗜好がかなりズレてるんじゃないかと思います。
要するに、MPB系のを全然知らないんですよ。
さて、田口士さんのセレクトのテーマは、シコ・ブアルキ。
何といいましょうか、本物のブラジル音楽ファンが作ったセレクト、という空気感が漂ってきますね。
こういうのを前にすると、自分もブラジル音楽が好き、とは気恥ずかして言えない・・・。
収録されている曲目は、
01. Quando o Carnaval Chegar / Quarteto em Cy
02. Partido Alto / MPB 4
03. Bom Tempo / Elis Regina
04. Sonho de um Carnaval / Paulinho da Viola
05. Joao e Maria / Miucha
06. Samba e Amor / Bebel Gilberto
07. Morena Dos Olhos D'agua / Gal Costa
08. Cordao / Wilson Simonal
09. Carolina / Aquarius
10. Quem Te Viu Quem Te Ve / Nara Leao
11. O Que Sera / Simone
12. Olhos Nos Olhos / Rosa Passos
曲目ごとの感想です。
(01) は、エン・シーは僕も大好きです。清々しいハーモニーの美しさと静かなるグルーヴ感が素敵ですねー。
(02) は、地を這う土着的なリズムと洒落たアレンジがカッコいい。
(03) は、しっとりとしたボッサなんですけど、可愛らしい管楽器や笑い声混じりの歌とか、それだけで終わらせない感がすごい。
(04) は、都会の夜、て感じの小粋なアレンジと歌声にうっとり。
(05) は、しっとりと夜の雰囲気な曲ですが、リズムが面白いですね。
(06) は、アルバム中では逆に目立つシンプルなボサ曲。この人の歌声はかなり好きです。
(07) は、優雅なオーケストレーションにリズムが溶けていくよう。
(08) は、軽くファンキーな彩りを添えるオルガンの音色がカッコいい。
(09) は、職人的なコーラス・ワークが素晴らしいですね。唯一ブラジルらしさがあまり感じられない曲ではありますが、僕はこういうのが好きなので・・・。
(10) は、アルバムのジャケは見覚えがないのですが、曲には確かな聴き覚え(同ヴァージョン)があります。コンピかベスト盤かに収録されてたのかな。
(11) は、正直に告白しますと、昔ブラジル音楽ファンの友人に「初心者向けの名盤」とこのアルバムを薦められて購入したのですが、・・・手放してしまいました。ある程度ブラジルの音楽を聴いてきた今、もう1度聴いてみたい気はします。
(12) は、ラストに相応しいシンプルな弾き語り。鼻歌なとこらへんにグッときました。
ちなみに手持ちは(01)(06)、特にお気に入りは(09)です。
- アーティスト: アクアリウス
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2002/12/18
- メディア: CD
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↓田口士さん本人の解説はこちら
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=810347655&owner_id=17825745